金山城 (伊予国)

金山城は、現在の愛媛県宇和島市三間町戸雁・成家に位置する山城です。伊予宮野下駅から北へ約1キロメートルの場所に位置し、南北に細長い地形に築かれていました。

歴史

金山城は、今城氏によって築かれた城です。今城氏は、この地を支配していた豪族であり、金山城を拠点として勢力を拡大していました。しかし、天正年間（1573年 - 1592年）になると、土佐国（現在の高知県）を統一した長宗我部元親が伊予国へ侵攻を開始し、金山城もその標的となりました。

長宗我部軍の攻撃に対し、当時の城主であった今城兵庫頭は奮戦しましたが、衆寡敵せず、ついに討死。金山城も落城し、長宗我部氏の支配下に入りました。その後、長宗我部氏は豊臣秀吉によって四国を平定されたため、金山城も豊臣政権の支配下に入りました。

構造

金山城は、標高約200メートルの山頂に築かれた山城であり、本丸を中心に、二の丸、三の丸などの郭が階段状に配置されていました。城の周囲には、土塁や堀が設けられ、防御機能を高めていました。現在、城跡には石垣や土塁の一部が残っており、当時の面影を偲ぶことができます。

アクセス

金山城跡へは、伊予宮野下駅から徒歩でアクセスすることができます。山道を通るため、歩きやすい靴と服装で訪れることをおすすめします。

周辺情報

金山城跡の周辺には、四国八十八ヶ所霊場の札所である仏木寺や龍光院など、歴史的な観光スポットが点在しています。また、三間町には、美しい自然景観が広がる場所も多く、ハイキングや自然散策を楽しむことができます。

まとめ

金山城は、今城氏の居城として築かれ、長宗我部氏との戦いの舞台となった歴史的な城です。現在、城跡には石垣や土塁の一部が残っており、当時の面影を偲ぶことができます。宇和島市を訪れた際には、ぜひ金山城跡を訪れてみてください。

もう一度検索