金峰神社 (美濃市)

金峰神社（かねみねじんじゃ）

岐阜県美濃市片知に位置する金峰神社は、古くから高賀山信仰の中心的な役割を担ってきた神社であり、高賀山を囲むように点在する高賀六社の一社として知られています。地域住民からは「かねみねじんじゃ」として親しまれています。

概要

金峰神社は、板取川の支流である片知川沿いに鎮座しており、豊かな自然に囲まれた場所にあります。高賀山とその周辺の山々（瓢ケ岳、今渕ケ岳、片知山など）の麓に位置し、高賀山信仰において重要な役割を果たしてきました。

祭神

金峰神社の祭神は蔵王権現です。しかし、興味深いことに、実際の御神体は阿弥陀如来、十一面観世音菩薩、地蔵菩薩の三体の仏像であると伝えられています。これらの仏像の脇には、金剛蔵王と天部が祀られており、神仏習合の歴史を色濃く残しています。

由緒

神社の伝承によれば、天暦年間（10世紀中頃）、この地に「さるとらへび」という妖怪が現れ、村人を苦しめていました。朝廷は事態を重く見て、藤原高光をこの地に派遣しました。高光が最初にさるとらへびを発見した場所が、現在の金峰神社のある場所とされています。この出来事から、この地は「形知」（現在の片知）と名付けられ、形知の社として神社が創建されたと伝えられています。

その後、高賀山一帯は美濃国における霊山として崇められるようになり、修験道の影響を強く受けるようになりました。江戸時代以前には、神社は蔵王権現社と改称されました。さらに、明治時代の初期に現在の金峰神社へと改称されました。この改称は、奈良県にある金峯神社に由来するとされています。

高賀山六社

高賀山六社は、高賀山を主峰とする山々の麓に位置する六つの神社の総称です。これらの神社は、高賀山信仰において重要な役割を担っており、かつては、六社を尾根伝いに一日で巡礼する「六社めぐり」という厳しい修行が行われていました。

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交通機関

金峰神社へは、岐阜バスの牧谷線を利用し、「金門橋」バス停で下車するのが便利です。

脚注

* 岐阜県神社庁公式ホームページ

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