金曜テレビの星!

金曜テレビの星!

「金曜テレビの星!」（きんようてれびのほし）は、1990年10月12日から2000年3月17日までの間、TBS系列で放送された特別番組枠です。この番組は、通常放送されているレギュラー番組のスペシャル版や本枠で初めて放送される単発番組を週ごとに提供していました。主にバラエティ番組が中心となっていたものの、その他のジャンルの番組も取り入れられていました。

この枠の編成開始前は、金曜日の19時30分から19時58分に毎日放送（MBS）の『野生の王国』や、19時58分から20時までのミニ番組、20時から20時54分までTBS制作の『たけしの頭の良くなるテレビ』が放送されていました。しかし、『野生の王国』と『頭の良くなるテレビ』が終了し、ミニ番組が繰り上がったことにより、本枠が新たに19時30分から20時54分に設けられました。これに伴い、MBS製作枠が金曜日の19時に移動することとなり、その後1992年には中部日本放送製作枠となりましたが、1994年には再びTBS製作枠に戻りました。これにより、本枠の放送時間も19時から20時54分に拡大されました。

本枠は2000年春の改編によって終了し、その後は「スーパーフライデー」としてリニューアルされました。リニューアル後はバラエティ番組中心の放送から、ドキュメンタリー番組やプロ野球中継など多様な内容に移行しました。

主な放送内容

「金曜テレビの星!」では多彩な特番が放送されました。オールスターを集めたクイズ番組『当たってくだけろ!』や、バラエティ番組の定番となった『風雲!たけし城スペシャル』など、数多くの人気企画が登場しました。また、『兼高かおる世界の旅』の特集や、『IQ天才塾』などのクイズ番組もありました。特に美空ひばりをテーマにした特番も多く放送され、彼女の命日には特別番組が組まれることが常でした。

「イエローキャブ」や「大食い王座決定戦」など、当時の流行を反映した企画もありました。さらに、Jリーグに関連する番組も放送され、サッカーファンにも支持されていました。また、『植木等スーダラ90分!』や『オールスター赤面申告!』など視聴者の笑いを引き出すエンターテインメントが満載でした。

受賞歴

本枠の番組の中で、特に注目を浴びたのが『上岡龍太郎の心臓爆発特番プレッシャー!プレッシャー!!』です。この番組は1996年に全日本テレビ番組製作社連盟が主催した第13回ATP賞において、バラエティ部門優秀賞を受賞しました。この受賞は、番組の高いクオリティと視聴者からの信頼を証明するものであり、TBSのバラエティ番組が一定の評価を得ていたことを示しています。

「金曜テレビの星!」は、日本のテレビ史において特異な存在であり、特別番組における新しいスタイルを確立し、多くの視聴者に愛された番組でした。

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