金東進

金東進：韓国サッカー界の多才なレジェンド

金東進（キム・ドンジン）は、1982年1月9日生まれの韓国・京畿道東豆川市出身の元プロサッカー選手です。ディフェンダーとミッドフィールダーの両方をこなし、その卓越した才能で韓国サッカー界に名を刻みました。

華麗なるキャリア

金東進のキャリアは、2000年のプロデビューから始まりました。安養LGチータース（現FCソウル）で頭角を現し、その後、韓国ユース代表を経て韓国A代表に選出。2004年のアテネオリンピックでは代表チームの中心として活躍しました。

2006年FIFAワールドカップ後には、ディック・アドフォカート監督によってロシアの強豪クラブ、FCゼニト・サンクトペテルブルクへ移籍。ロシアリーグでは、チームのリーグ優勝やUEFAカップ制覇に貢献するなど、輝かしい実績を残しました。しかし、2009年にはストレス性疾患により離脱を余儀なくされ、翌年チームを離れることとなります。

その後、蔚山現代FC、FCソウルなどを経て、2014年から2019年まで香港の傑志でプレー。2016-17シーズンと2017-18シーズンには、香港プレミアリーグと香港FAカップを制覇するなど、活躍を続けました。2019年7月24日、傑志のアシスタントコーチとして現役を引退しました。

多彩なプレースタイルと高い評価

金東進は左サイドでのプレーを得意としていましたが、ボランチとしても活躍できる器用さを持ち合わせていました。正確なクロスボールやロングフィードで攻撃の起点となり、チームに大きく貢献しました。代表チームの先輩である金南一選手とプレースタイルが似ていることから、しばしば比較されることもありました。2004年にはKリーグベストイレブンに選出され、2007年にはロシアサッカー・プレミアリーグトップ・プレイヤーズ・アワードを受賞するなど、その実力は高く評価されていました。

人間性と信仰

金東進は、李榮杓選手と同様に敬虔なクリスチャンであることでも知られています。韓国代表では、センターバックが手薄だったこともあり、本来のポジションである左サイドバックではなく、左センターバックとして出場することもありました。

クラブ遍歴

ユース：安養工業高校
プロ：
2000年-2006年：安養LGチータース/FCソウル
2006年-2010年：FCゼニト・サンクトペテルブルク
2010年：蔚山現代FC
2011年：FCソウル
2012年-2013年：杭州緑城足球倶楽部
2014年-2015年：ムアントン・ユナイテッドFC
2016年：ソウルイーランドFC
2017年-2019年：傑志（2018年：凱景へ期限付き移籍）

受賞歴

クラブ

安養LGチータース/FCソウル：Kリーグ（2000年）、韓国スーパーカップ（2001年）、韓国リーグカップ（2006年）
FCゼニト・サンクトペテルブルク：ロシアサッカー・プレミアリーグ（2007年）、ロシア・スーパーカップ（2008年）、UEFAカップ（2008年）、UEFAスーパーカップ（2008年）
傑志：香港シニアシールド（2016-17年）、香港プレミアリーグ（2016-17年、2017-18年）、香港FAカップ（2016-17年、2017-18年）

個人

Kリーグベストイレブン（2004年）
* ロシアサッカー・プレミアリーグトップ・プレイヤーズ・アワード（2007年）

金東進は、類まれな才能と献身的な姿勢で、韓国サッカー界に多大な貢献を果たした選手と言えるでしょう。彼のキャリアは、多くのサッカーファンにとって、記憶に残るものとなっているはずです。

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