金武ブルー・ビーチ訓練場

金武ブルー・ビーチ訓練場の概要

金武ブルー・ビーチ訓練場は、沖縄県金武町に所在する在日アメリカ海兵隊の訓練施設です。当初は米軍関係者のための娯楽施設として利用されていましたが、後に訓練場へと転換されました。この訓練場は、北に隣接するキャンプ・ハンセンと専用道路で繋がっており、西側には金武レッド・ビーチ訓練場が位置しています。金武町全体の面積の約56%が米軍施設で占められているという現状があります。

訓練場の詳細

所在地: 沖縄県金武町字金武
面積: 約381,000平方メートル（2013年時点、1972年時点では約396,000平方メートル）
地主数: 302人
管理部隊: 海兵隊キャンプ・バトラー基地司令部
使用部隊: 海兵隊ほか
主な使用目的: 訓練場

金武ブルー・ビーチ訓練場は、主に水陸両用作戦の訓練に使用されています。海岸線約730メートルは、キャンプ・ハンセンからの水陸両用作戦の出発点として利用され、上陸用舟艇やホーバークラフトを用いた上陸訓練、水上輸送訓練、通信訓練などが実施されます。

かつては、訓練が行われない時期には地元住民に海水浴場として開放されていましたが、現在は立ち入りが禁止されています。金武町は、住民への開放を米軍に要請しています。ただし、年に一度、旧暦3月3日の浜下り（はまうり）の儀式の際には、2日程度開放されることがあります。

歴史

1959年3月15日: 米軍の娯楽施設として使用開始
1963年7月1日: 金武ブルー・ビーチ訓練場として使用開始
1973年4月12日: 訓練中の戦車が女性を轢殺する事故が発生
1981年3月31日: キャンプ・ハンセンとの戦車連絡道が完成
1982年2月5日: 戦車横断橋が設置
1983年5月8日: 赤土流出防止のための土砂どめ柵を設置
1988年7月14日: 道路（舗床等）を追加提供
2001年3月31日: 県道162号線改良舗装工事に伴い、道路拡張用地の一部を返還
2001年10月24日 - 25日: 農地改良事業用地の一部を返還、道路用地を追加提供
2009年11月13日: ヘリコプター着陸帯として下水設備などを追加提供
* 2020年2月9日: 陸上自衛隊水陸機動団と米軍が沖縄県内で初の合同訓練を実施（LCACとHIMARSを使用）

その他の情報

金武町は、山側には広大なキャンプ・ハンセンと自衛隊施設、海岸沿いには金武レッド・ビーチ訓練場と金武ブルー・ビーチ訓練場が位置しており、町全体の面積の過半が米軍施設によって占められています。この状況は、地域住民の生活や環境に大きな影響を与えており、基地問題は金武町にとって重要な課題となっています。

また、訓練場周辺では、騒音問題や環境問題が指摘されており、地域住民からは改善を求める声が上がっています。

金武ブルー・ビーチ訓練場は、米軍の重要な訓練拠点である一方、地域社会との共存が求められる施設でもあります。今後も、その動向が注目されるでしょう。

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