金沢 (徳島市)

徳島市金沢：吉野川デルタに拓かれた街

金沢は、徳島県徳島市の北東部に位置し、吉野川下流の肥沃なデルタ地帯の一角を占める沖洲地区に属する町名です。金沢一丁目と金沢二丁目から構成されています。

地理的特徴と開発の歴史

かつて金沢新田（沖洲村）と呼ばれたこの地は、広大な田畑とカヤ原が広がる場所でした。しかし、城東大橋の建設によって、住吉や徳島市中心部へのアクセスが飛躍的に向上。この橋から延びる新道が町の南部を東西に貫通したことが契機となり、急速な宅地開発が進みました。現在では、沖洲川沿いの西部に高層の県営金沢団地が、南部には北沖洲一丁目に跨がる市営金沢住宅が建設され、多くの人々が暮らしています。

渭東ねぎの産地

金沢は、特産品である渭東ねぎの栽培が盛んな地域としても知られています。吉野川の豊かな水と肥沃な土壌が、高品質なねぎの育成を支えています。

河川

吉野川
沖洲川

歴史

金沢は、元々金沢町と沖洲町の一部でしたが、1969年（昭和44年）に現在の町名となりました。この地名変更は、地域の発展と都市化の進展を象徴する出来事と言えるでしょう。

交通

バス
徳島市営バスが運行しており、金沢住宅前と金沢二丁目にバス停があります。
道路
徳島県道29号徳島環状線
徳島県道189号沖ノ洲埠頭線

主な施設

吉野川河口干潟：吉野川の河口に広がる干潟は、多様な生物の生息地として貴重な環境です。
金沢団地：高層の県営住宅。
金沢八幡神社：地域の氏神様を祀る神社。
ハッピー：地域住民に親しまれている商業施設。

まとめ

金沢は、吉野川の恵みを受け、城東大橋の開通を機に発展を遂げた街です。渭東ねぎの栽培が盛んな地域であり、吉野川河口干潟などの自然環境も有しています。現在も住宅地としての開発が進み、新しい住民が増え続けています。

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

* 徳島市ホームページ

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