金沢博範

金沢 博範（かなざわ ひろのり）について

金沢博範は1950年に福岡県で生まれ、長年にわたり日本の防衛省において重要な役割を果たしてきた官僚です。彼は国家公務員上級職試験（甲種・法律）に合格し、1977年に東京大学法学部を卒業して防衛庁に入庁しました。以降、さまざまなポストを歴任し、防衛施策の策定と運営に貢献してきました。

経歴と業績

金沢は、長官官房総務課での業務を皮切りに、1980年代には外務省での勤務を含む多様な役職を経験しました。特に重要なのは、1999年から2000年にかけて長官官房広報課長や総務課長としての役割です。彼のキャリアの中で、防衛政策局の局長や防衛省の事務次官などの要職に就きました。

2002年、情報公開請求者のリスト作成問題の不手際が原因で、一時的に技術研究本部総務部長に降格されるなどの苦難も経験しましたが、その後はポジションを上げ、2007年には防衛政策局長に就任します。

その後、2008年には装備施設本部長に就任し、いくつかの大臣の下で要職を歴任しました。特に浜田靖一、北澤俊美大臣の下で大臣官房長を経て事務方の頂点である防衛事務次官に上り詰めました。

辞職とその後

金沢は2013年の国会会期中に辞職することとなりましたが、その後も防衛省顧問や株式会社みずほ銀行の顧問として活動を続けました。2020年には瑞宝重光章を受章し、その業績を称えられました。

彼のキャリアには、さまざまな困難や課題もありましたが、常に防衛省に貢献する姿勢を崩さず、多くの信任を得てきた人物として評価されています。

金沢博範は、自身のキャリアを通じて防衛政策における多くの変革に携わり、日本の安全保障の強化に寄与してきました。彼の経験や知識は、若手官僚や政策立案者にとっての貴重な資産であり続けています。

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