金沢市立小将町中学校

金沢市立小将町中学校の概要

金沢市立小将町中学校（かなざわしりつ こしょうまちちゅうがっこう、英語名：Kanazawa Municipal Koshomachi Junior High School）は、石川県金沢市小将町に位置した公立の中学校で、長い歴史を持っています。具体的には1881年に創立された金沢区高等小学校がその始まりとなります。これを皮切りに、精練小学校（1882年 - 1885年）、金沢小学校（1885年 - 1887年）、高等科金沢小学校（1887年 - 1900年）などを経て、1900年には小将町高等小学校が設立されました。

その後、1908年には長町高等小学校が閉校し、小将町高等小学校と統合されました。第二次世界大戦後、学制改革により新制中学校として現在の小将町中学校が発足しました。旧校舎は火災により焼失したため、1951年に新しい校舎が建設され、さらに1983年には新校舎が竣工し、移転を果たしました。

校舎と校歌

小将町中学校の旧校舎は伝統あるものであり、校歌は著名な詩人室生犀星が作詞し、山田耕筰が作曲したものでした。これは学生たちにとって、学校生活の一部として深く親しまれてきました。

通学区域と周辺環境

この学校の通学区域は中心市街地に位置し、中央小学校や明成小学校、馬場小学校の通学町となっていました。周辺には、名所である兼六園や国道159号があり、文化的な環境も整っていました。また、交通アクセスも良好で、多くの生徒が通いやすい地域でした。

小将町中学校とその出身者

金沢市立小将町中学校は、その教育環境と歴史を背景に多くの著名な人物を輩出してきました。その中には、詩人・小説家の室生犀星、彫刻家の吉田三郎、政治家の永井柳太郎、さらには元プロ野球選手の笠間雄二や声優の能登麻美子などがいます。彼らはそれぞれの分野で活躍し、学校の名を高めてきました。

閉校とその後

この学校は、2023年3月末に閉校しました。新たに金沢市立長町中学校が設立されたため、その役割を終えました。閉校後の跡地には金沢市立兼六小学校が移転する計画があり、旧校舎は改修されて新たな教育施設として利用される予定です。このプロジェクトは2025年の完成を目指して進められており、地域の教育や子供たちに対する貢献が期待されています。

金沢市立小将町中学校は、その長い歴史と多くの思い出を地域に残しつつ、新たな時代を迎えようとしています。

もう一度検索