金清池

金清池（かねきよいけ）

徳島県阿波市市場町尾開に位置する金清池は、金清1号池と金清2号池の2つからなる美しい農業用ため池です。2010年には農林水産省の「ため池百選」にも選定され、その景観と地域における役割が評価されています。

歴史と概要

金清池の谷の西側に位置する山には、かつて銀鉱石が露頭していました。1519年から江戸時代中期にかけて鉱山として栄え、現在も池の底にはその鉱脈が広がっています。金清池は大正時代に築造された農業用ため池であり、1号池と2号池に分かれています。2号池の堰堤下には金清温泉が湧き出ており、下流の広大な水田や、様々な野菜、ブドウなどの灌漑に利用されています。

自然と景観

金清池周辺は金清自然公園として整備されており、運動広場やキャンプ場などが設けられています。特に2号池は「白鳥池」とも呼ばれ、ハクチョウが飼育されており、周辺の景観の中心となっています。冬には1号池にカモの大群が飛来し、自然豊かな光景が広がります。

地域との関わり

池と同時に造られたレンガ造りの用水路や溝渠門は、大正時代の歴史的建造物であり、農業の文化遺産として大切に保全されています。農業者を中心に、老人クラブなどの地域住民と協力し、ため池周辺の清掃活動や環境美化に努めています。また、地域交流を目的とした「金清白鳥まつり」などのイベントも開催され、地域住民の憩いの場、観光スポットとしての役割も担っています。

アクセス

JR四国徳島線 学駅下車
香川県道・徳島県道2号津田川島線から阿讃山麓広域農道へ

関連情報

阿波市
ため池百選

外部リンク

金清池 - 徳島県観光情報サイト【あわナビ】
ためいけ百選
阿波市
金清自然公園 - 徳島県観光情報サイト【あわナビ】
* 金清自然公園 - 阿波市

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