金温線

金温線（きんおんせん）とは

金温線は、中華人民共和国浙江省の金華市と温州市を結ぶ高速鉄道路線です。正式名称は「金温铁路」で、金温新双線とも呼ばれます。全長188.812kmの路線は、橋梁が71箇所、合計35km、トンネルが43箇所、合計115kmと、橋梁とトンネルが大部分を占める複雑な地形を克服した路線です。設計上の最高速度は250km/h、営業時の最高速度は200km/hに設定されています。

沿革

この路線は、元々存在した全長252kmの旧線（現在の金温貨線）の高速化と短絡化を目的として計画されました。当初は「金麗温高速鉄路」という名称で、2010年1月19日に建設が開始されました。

開業に伴い、旧線は金温貨線と改称され、新たに建設された路線が金温線となりました。しかし、旧線と区別するため、新金温線と呼ばれることもあります。建設工事は中国鉄建大橋工程局集団有限公司が担当しました。

2015年10月15日に試運転が開始され、同年12月25日に竣工、切符の先行販売が開始されました。そして、翌日の12月26日に正式に開業しました。2017年3月20日には、麗水駅から温州南駅、杭州東駅、合肥南駅、上海虹橋駅への直通高速列車運行が開始され、同年11月20日からは復興号の運行も始まりました。2018年2月26日からは、金温線全駅で中華人民共和国身分証による入場と乗車が可能となりました。

駅一覧

金温線の駅は全て浙江省内に位置しています。武義北駅、永康南駅、縉雲西駅、陳篆駅は新設された駅で、その他の駅は既存の駅を改修して利用しています。

陳篆駅は、建設当初は「禎埠」という仮称で呼ばれていました。東孝駅と陳篆駅は、現在、旅客の取り扱いを行っていません。全駅は、上海鉄路局金華車務段の管轄下にあります。

脚注

特筆事項なし

関連項目

* 金温貨線

もう一度検索