金相植

金相植（キム・サンシク）

金相植（キム・サンシク、김상식、1976年12月17日 - ）は、大韓民国出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。現役時代は、主に守備的ミッドフィールダーやディフェンダー（センターバック）としてプレーしました。

経歴

全羅南道海南郡出身。大邱大学校を卒業後、1999年に城南一和天馬（ソンナム・イルファ・チョンマ）に入団。兵役期間中は光州尚武（クァンジュ・サンム）に所属しましたが、それ以外の期間は一貫して城南一和天馬でプレーしました。2000年からは韓国代表にも選出され、2006年のFIFAワールドカップにも出場を果たしました。

しかし、2005年のブルキナファソとの親善試合でゴールを決めた際、FIFAの倫理憲章に抵触する可能性がある「独島」パフォーマンスを行ったとして、物議を醸しました。

2007年のAFCアジアカップでは、李雲在（イ・ウンジェ）らと共に無断で外出、酒宴に興じていたことが発覚し、同年12月から1年間の代表資格停止処分を受けました。これにより、2010年FIFAワールドカップのアジア地区予選には出場できませんでした。

2009年、全北現代モータース（チョンブク・ヒョンデ・モータース）に移籍。2012年には、2014年FIFAワールドカップ・アジア3次予選で約4年半ぶりに韓国代表に復帰しました。

2013年限りで現役を引退。引退試合となった12月1日のFCソウル戦では、PKによるゴールを決め、現役生活を締めくくりました。2014年からは、フランスのオリンピック・リヨンで指導者研修を受けています。

所属クラブ

大邱大学校
1999 - 2002: 城南一和天馬
2003 - 2004: 光州尚武フェニックス
2005 - 2008: 城南一和天馬
2009 - 2013: 全北現代モータース

代表歴

韓国代表
2006 FIFAワールドカップ

試合数

国際Aマッチ: 59試合 2得点（2000年 - 2012年）

プレースタイル

豊富な運動量と対人守備の強さを武器とする、献身的な選手でした。中盤でのボール奪取能力が高く、ディフェンスラインの前で相手の攻撃を食い止める役割を担っていました。また、的確なパスで攻撃の起点となることもありました。

指導者として

オリンピック・リヨンでの研修後、具体的な指導者としての活動はまだ明らかになっていません。しかし、現役時代の経験と知識を生かし、将来的に韓国サッカー界に貢献することが期待されています。

エピソード

「独島」パフォーマンスや代表資格停止処分など、ピッチ内外で様々な出来事を経験しました。しかし、それらを乗り越え、代表復帰や引退試合でのゴールなど、感動的な場面も作り出しました。波瀾万丈なキャリアを送った選手として、記憶されています。

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