金英權

金 英權（キム・ヨングォン）のプロフィール

金 英權（キム・ヨングォン）は、1990年2月27日生まれの韓国のプロサッカー選手で、現在はKリーグ1の蔚山現代FC（蔚山HD FC）に所属しています。彼はDF（ディフェンダー）として、韓国代表チームでも活躍しており、その堅実なプレースタイルとリーダーシップが高く評価されています。

来歴

プロ入り前

金は13歳の時にサッカーを始め、全州海星中学校のサッカー部での活動を経て、全州工業高等学校に進学します。在学中、生活の厳しさからサッカーを一時断念するものの、全州大学校への入学を機に再びサッカーへの情熱を取り戻しました。大学1年次にはフットサルにも取り組み、その経験が後のサッカーにおいても役立つこととなりました。フットサルでは、2009年度の得点王に輝き、韓国代表にも選ばれたことで、さらなる成長を遂げます。そして2009年のFIFA U-20ワールドカップでは重要な役割を果たし、FC東京からのオファーを受けることになります。

FC東京

金は2010年に、JリーグのFC東京に移籍しました。登録名は「キム ヨングン」で、初出場は同年3月のセレッソ大阪戦でした。特に印象的だったのは、同年6月のナビスコカップでの直接フリーキックからのゴールです。この活躍を通じて、彼は韓国代表にも選出され、ナイジェリア戦ではフル代表デビューを果たしました。以降、U-21韓国代表として広州アジア大会にも出場し、彼の名は広まっていきました。

大宮アルディージャ

2011年には大宮アルディージャに完全移籍。ここではプレースキッカーとしても知られ、韓国代表でも左SBとして起用されました。特にセルビアとの親善試合での初得点は記憶に残ります。2012年にはロンドンオリンピックにおいてU-23韓国代表の一員として出場し、チームの銅メダル獲得に貢献しました。

広州恒大

金のキャリアの転機となったのは、2012年に中国の広州恒大へ移籍したことです。ここでは、監督のマルチェロ・リッピから高い評価を受け、チームの中心選手として活躍します。特に2013年と2015年のAFCチャンピオンズリーグでは優勝を果たし、個人としてもリーグ戦での活躍が認められ、ベストイレブンに選出されました。さらに、代表としても2014 FIFAワールドカップに出場し、重要な試合に数多く登場しました。

ガンバ大阪

2019年にはガンバ大阪に移籍し、現地での生活が始まりました。特に今季の初得点は、平成時代最後の公式戦で記録した意義深いものでした。彼のプレースタイルは変わらず評価され、ファンの期待に応え続けました。しかし2021年には契約満了のため退団。

蔚山現代FC

2021年末、金は蔚山現代FCに加入し、ここでも多くの試合で活躍しています。クラブの中心選手として、優れたパフォーマンスを発揮し続けています。

エピソード

金はプライベートでは多くのエピソードを持っており、2014年に結婚したことが知られています。また、2017年9月には韓国代表のキャプテンに就任し、さらに2018 FIFAワールドカップでもフル出場を果たしました。特にドイツ戦でのプレーは印象深く、ワールドカップという舞台での活躍は彼のキャリアにおいて重要な位置を占めています。彼はまた、ソーシャルメディアでの様々な事柄に対しても率直に意見を述べ、ファンとの距離を縮めている一面もあります。今後の活躍が非常に楽しみです。

所属クラブ

• - 全州助村初等学校
• - 2002年 - 2004年 全州海星中学校
• - 2005年 - 2007年 全州工業高校
• - 2008年 - 2009年 全州大学校
• - 2010年 FC東京
• - 2011年 - 2012年7月 大宮アルディージャ
• - 2012年7月 - 2018年 広州恒大足球倶楽部
• - 2019年 - 2021年 ガンバ大阪
• - 2022年 - 現在 蔚山現代FC

金英權のサッカー人生は、様々な挑戦と栄光に彩られています。彼がこれからも日本や韓国のサッカー界で活躍し続けることを期待しています。

もう一度検索