金華橋

金華橋の詳細

金華橋（きんかばし）は、岐阜県岐阜市の長良川に建設された市道の橋であり、都市計画道路・本町打越線の一部を形成しています。この橋の建設は、1965年に岐阜県で開催された第20回国民体育大会（岐阜国体）の主会場へのアクセス道路としての役割を果たすために行われました。完成予定の工期を早め、実際に竣工したのは1964年10月26日のことです。

構造と設計

金華橋は都市計画に基づく様々な調査を経て建設が進められました。1936年には、戦後の復興を見据えた計画に基づき、都市計画街路46路線の一つとしての認識がされ、地域市民によって金華橋架設促進期成同盟会が発足しました。この動きは、地元住民の交通の便を向上させるための重要なステップでした。

具体的には、1961年に工事に着手。同年には左岸および右岸の取付道路の工事も開始され、この作業は1962年に設計が完了しました。橋自体は、下部構造が両岸に設けられた2基の半重力式橋台と4基の橋脚によって支えられています。上部は鋼材を使用した構造となっており、全体の長さは301.60メートル、幅は初期の15メートルから現在の18.80メートルに拡大されています。

工事には多額の費用がかかり、上部構造に約2億3000万円、下部に1億2000万円の費用が投じられました。最終的な総工費は約4億5981万円に達しました。当初は赤色で装飾されていた橋も、2024年現在では緑色に塗装変更されています。

交通と利用

金華橋は岐阜市内での重要な交通路となり、交通量の増加に応じて様々な改善が試みられました。1971年には日本国内で初めてのリバーシブルレーン規制が導入され、一時的に交通の流れをスムーズにするための施策が取られていましたが、2013年にはこの規制が廃止され、終日固定の片側2車線体制となっています。

近年は、1999年から2000年にかけてリフレッシュ工事が行われ、幅員が拡張され、歩道も広くなりました。これにより、より多くの交通を捌けるようになったのです。また、毎年夏には、長良川全国花火大会が金華橋の周辺で開催されるなど、地域の重要なイベント会場としても知られています。

歴史的背景

金華橋の歴史は、1946年にまで遡ることができます。この年は、戦後の復興計画に基づく都市計画が承認された年であり、本町早田線の計画もこの時に含まれました。金華橋専用の建設決定は1949年に岐阜市議会で承認され、その後の数年間の調査と準備を経て、61年には工事を開始しました。開通後も、耐震構造の見直しや日常の保守管理が求められてきました。

特に2003年には耐震工事での手抜き工事が発覚するなど、問題もありましたが、全体的には地域交通の要となる橋として大切に使われています。金華橋の周辺は都市の交通の要所としての役割を担い、市民にとっても重要なシンボルとなっています。

もう一度検索