金谷剛

金谷 剛

金谷 剛（かなや たけし）は、1978年7月30日に長野県中野市で生まれた、日本の元プロ野球選手です。ポジションは捕手でした。

長野県立中野実業高等学校で野球に打ち込みましたが、在学中に全国的に注目される選手ではありませんでした。高校を卒業した後、金谷は単身で渡米することを決意します。アメリカ合衆国フロリダ州にあるベースボールアカデミーで、野球技術の向上に励みました。この海外での経験を通じて、彼の才能は開花していきます。

1999年には、彼の持つ優れたパワーが認められ、メジャーリーグ球団であるボストン・レッドソックスの傘下チームとの契約を勝ち取ります。彼はルーキーリーグに属するガルフ・コーストリーグ・レッドソックスでプレーし、このシーズンに打率3割1分3厘という好成績を記録しました。

アメリカでのプレーを経験した後も、金谷は日本プロ野球界でプレーするという夢を諦めませんでした。そして、2000年のNPBドラフト会議において、大阪近鉄バファローズから6位指名を受け、日本でのプロ入りが実現します。入団発表の記者会見では、「チームの乱闘時には、梨田監督を身を挺して守りますので、私にお任せください」とユーモラスに語り、集まった記者たちの笑いを誘ったというエピソードが伝えられています。背番号は67番（2001年）を着用しました。

しかし、大阪近鉄バファローズに入団後のプロ生活は厳しいものでした。特に打撃面では苦しみ、二軍公式戦でも打率1割台、本塁打0本という成績に終わります。自身の特徴として期待されていた打撃が振るわなかったこともあり、残念ながら一軍公式戦への出場機会は得られませんでした。その結果、入団からわずか1年後の2001年シーズン終了後には、球団から戦力外通告を受け、大阪近鉄バファローズを退団することになりました。

プロ野球選手としてのキャリア続行を強く希望していた金谷は、退団後に開催された12球団合同トライアウトに参加し、他の球団からの獲得を目指しました。しかし、残念ながら彼の獲得を表明する球団は現れませんでした。

その後、彼はプロ野球からアマチュア野球へ活躍の場を移します。2002年から2005年までの4年間、NTT信越硬式野球クラブに所属し、社会人野球選手としてプレーを続けました。

金谷 剛は、長野県出身の野球選手であり、アメリカのマイナーリーグでプレーした経験を持つ数少ない日本人選手の一人です。また、大阪近鉄バファローズという球団に在籍した選手として、その歴史に名を刻んでいます。彼のキャリアは、高校時代、アメリカでの挑戦、そして日本のプロ野球から社会人野球へと、多様なステージを経てきました。

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関連事項

長野県出身の人物
日本人のマイナーリーグ選手
* 大阪近鉄バファローズに在籍した選手

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