金鎮鉉

金鎮鉉（キム・ジンヒョン）

金鎮鉉（キム・ジンヒョン）は、1987年7月6日に韓国の京畿道水原市で生まれたプロサッカー選手で、ポジションはゴールキーパー（GK）です。彼は現在、Jリーグのセレッソ大阪に所属しており、元韓国代表でもあります。特筆すべきは、金がJリーグの外国籍選手の単一クラブ在籍記録やJ1通算最多出場記録を達成している点です。また、彼はアシスト最長距離記録の保持者でもあり、79.69mや93.08mで2度の記録更新を果たしています。

来歴

金は幼少期からスポーツが好きで、様々な種目を経験しましたが、小学5年生の時に身長を活かしてサッカーへの道を選びました。GKとしての才能を発揮しながら、足技の向上にも努め、優れたフィードを持つ選手として認識されるようになりました。

高校や大学でのプレーを経て、2006年にU-20韓国代表に選出され、AFC U-19選手権やFIFA U-20ワールドカップに出場しました。金は2008年にセレッソ大阪に入団し、瞬く間に正GKとして活躍を始めました。初出場は2009年のJ2開幕戦でした。

2014年にはセレッソがJ2に降格する際、「逃げるのは男としてすべきではない」としてチームに残留し、さらなる成長を目指しました。特に2017年はルヴァンカップでの優勝や天皇杯での勝利に貢献するなど、大きな成果を収めました。

Jリーグでの活躍

金のキャリアは数々の記録と共に進化しました。2019年にはセーブ率79％を達成し、クリーンシートも15回記録、リーグで最小失点に大きく寄与しました。その年のJ1およびJ2通算の試合出場数は364試合で、クラブの歴史で最多となりました。2020年にはさらにセーブ率78％、クリーンシート12回を達成し、2021年にはJ1通算319試合出場を果たしました。

2022年には外国籍選手のJ1通算最多出場記録として334試合出場を達成しました。また、2023年にはJリーグ通算500試合出場を記録し、その存在感を示し続けています。

代表でのキャリア

金は2011年から韓国代表として活動しており、AFCアジアカップ2011では出場機会は得られなかったものの、チームが3位に入ったため兵役免除の恩恵を受けました。2012年にはスペイン代表戦でA代表デビューし、2015年のAFCアジアカップでは正GKとして準優勝に貢献、自身も最優秀GKにノミネートされています。

2018年のロシアワールドカップにも選ばれましたが、2019年のAFCアジアカップを最後に代表引退を考えているとの報道もあります。彼は後輩への譲歩の気持ちを述べつつも、現役でのプレー意欲を表しています。

人物像

金は日本語に堪能で、インタビューでは通訳なしで対応できるほどです。日本に来た当初は不安を感じていましたが、家庭教師の助けを借りて迅速に言語を習得しました。また、バスケットボールにも自信がある一面を持っています。

彼は2017年に結婚し、妻からの祝福も受けながらキャリアを続けています。Jリーグでの記録や個人成績は彼の優れた努力を物語っており、セレッソ大阪のシンボル的存在として知られています。彼の今後の活躍に期待が寄せられています。

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