釜石市立釜石東中学校

釜石市立釜石東中学校

釜石市立釜石東中学校は、岩手県釜石市鵜住居町に所在する市立中学校です。通称「東中」として地域住民に親しまれています。

沿革

1974年、鵜住居中学校、箱崎中学校、栗林中学校の3校が統合し開校しました。開校当初から、生徒たちは活発な学校生活を送り、運動会や文化祭などの行事を積極的に行ってきました。1993年には、生徒たちの自主性を尊重する「頭髪自由化宣言」がなされ、「東中Revolutionの日」として記憶されています。また、2008年からは、文部科学省の「防災教育」協力校として、防災教育にも力を入れてきました。

2011年、東日本大震災が発生。津波により校舎は全壊しましたが、生徒たちは日頃の防災教育の成果を発揮し、全員無事に避難することができました。これは「釜石の奇跡」と呼ばれ、全国的に大きなニュースとなりました。

震災後、釜石中学校での間借り授業を経て、紀州造林跡地に仮設校舎を建設し、授業を再開しました。2017年には、新校舎が完成し、元の場所での学校生活が再開しました。新校舎完成記念式典には多くの方が参加し、地域の復興を象徴する出来事となりました。

近年では、復興支援活動にも積極的に取り組んでおり、大相撲力士による土俵入りや、EXILEの東京ドーム公演への出演など、様々なイベントに参加しています。また、ラグビーワールドカップ2019の開会セレモニーにも出演するなど、地域を盛り上げる活動にも貢献しています。

2024年には、開校50周年を迎えました。生徒たちは、伝統を受け継ぎつつ、新たな歴史を刻んでいます。

東日本大震災の影響と「釜石の奇跡」

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、校舎が津波により全壊しました。しかし、生徒たちは、古くから三陸地方に伝わる「津波てんでんこ」の教えを実践し、高台へと避難したため、学校にいた生徒は全員無事でした。この出来事は「釜石の奇跡」と呼ばれ、防災教育の重要性を広く知らしめました。

当校では、震災前から防災教育に力を入れており、週に1時間の防災学習や、年に3回の避難訓練を実施していました。この経験が、生徒たちの迅速な避難行動につながったと言えるでしょう。

震災後、仮設校舎での授業を経て、新校舎が建設されました。新校舎は、津波の教訓を踏まえ、高台に建設されています。また、防災に関する設備も充実しており、地域防災の拠点としての役割も担っています。

学校周辺

釜石市立鵜住居小学校と釜石市立鵜住居幼稚園が同一敷地内にあり、小学校から中学校へ進学する生徒が多いです。また、近隣には釜石鵜住居復興スタジアムがあり、地域のスポーツ振興の拠点となっています。

交通アクセス

三陸鉄道リアス線 鵜住居駅より徒歩
JR釜石線・三陸鉄道リアス線 釜石駅より、岩手県交通バス「赤浜」行または「浪板」行で、鵜住居駅下車。

通学区域

鵜住居町、片岸町、両石町、箱崎町第1地割～第13地割、栗林町、橋野町

関連情報

岩手県中学校一覧
釜石鵜住居復興スタジアム

外部リンク

公式ウェブサイト
釜石東中学校「学校要覧」 (PDF)

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