釧路市立博物館

釧路市立博物館



釧路市立博物館は、北海道釧路市に位置する、地域の歴史と文化を伝える重要な施設です。併設されている釧路市埋蔵文化財調査センターと共に、釧路の過去から現在に至るまでの多様な側面を展示・研究しています。

来歴



博物館の歴史は1936年（昭和11年）に遡ります。当初は釧路市役所内に「釧路市立郷土博物館」として開設されました。その後、仮移転を経て、1949年（昭和24年）には鶴ヶ岱公園に場所を移し、展示活動を継続しました。

1965年（昭和40年）には博物館の移築を目指す動きが活発化し、1977年（昭和52年）には春採湖畔に釧路市埋蔵文化財調査センターが設置されました。そして1983年（昭和58年）11月3日、現在の釧路市立博物館が開館しました。

概要



博物館の建物は、釧路市出身の建築家、毛綱毅曠氏によって設計されました。その外観は、翼を広げた鳥をイメージしており、褐色のタイルが特徴的です。この建物は、1984年（昭和59年）に日本建築学会賞を受賞しています。

館内は、日本の神話をモチーフにした「高天原」「葦原中国」「根の国」の三層構造で構成されています。これは、毛綱氏の「三層の意識」という設計思想に基づいています。1階は漁業や鉱業といった「大地や海の記憶」に関する展示、2階は都市に関する展示、そして4階はアイヌ民族など祖先に関する展示が配置されています。

館内は二重螺旋を模した階段で各階が繋がれており、順路が工夫されています。「マンモスのふみしめた大地」「タンチョウをはぐくむ釧路湿原」「海霧につつまれた自然と人びとがおりなす歴史」をテーマに、釧路の自然と歴史、アイヌ文化に関連する約4100点の展示物を見ることができます。

常設展示では、「サウンド・スケープ一音の風景一」という試みが行われており、音楽によって各展示テーマが表現されています。これにより、視覚的な情報だけでなく、聴覚からも釧路の魅力を感じることができます。

交通アクセス




関連情報




外部リンク




釧路市立博物館は、釧路の自然と文化、歴史を深く理解するための貴重な場所です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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