釧路湿原国立公園

釧路湿原国立公園

釧路湿原国立公園は、北海道東部の釧路川沿いに広がる、日本最大の湿原である釧路湿原を中心とする国立公園です。1987年に国立公園に指定され、豊かな自然と多様な生態系が保たれています。

概要

公園の中核をなす釧路湿原は、タンチョウをはじめとする多くの水鳥や野生動物の生息地として知られています。1967年には国の天然記念物に指定され、1980年には日本で最初のラムサール条約登録湿地となりました。公園東部には、塘路湖、シラルトロ沼、達古武湖といった海跡湖が点在し、湿原の景観に変化を与えています。

歴史

釧路湿原国立公園は、その成立に至るまでに様々な変遷を経てきました。

1924年: 釧路湿原で、絶滅したと考えられていたタンチョウが再発見されました。
1935年: 「釧路丹頂鶴繁殖地」として国の天然記念物に指定。その後、「釧路のタンチョウ及びその繁殖地」から「釧路湿原」へと名称と面積が変更されました。
1979年: 天然記念物「釧路湿原」が「国設クッチョロ太鳥獣保護区」に設定。その後、「国設釧路湿原鳥獣保護区」へと名称と面積が変更。
1980年: 釧路湿原が「ラムサール条約登録湿地」に指定。
1987年: 釧路湿原とその周辺が「国立公園」に指定。
1992年: 温根内ビジターセンターが開館。
1995年: 釧路国際ウェットランドセンターが設立。
1997年: 釧路湿原国立公園連絡協議会が発足。塘路湖エコミュージアムセンターが開館。
2006年: シラルトロ自然情報館がオープン。

景勝地

公園内には、湿原の雄大な景色を眺められる展望台や、湖沼を巡る遊歩道などが整備されています。

集団施設地区・ビジターセンター

公園内には、温根内ビジターセンター、塘路湖エコミュージアムセンター、シラルトロ自然情報館などの施設があり、湿原の自然や歴史に関する情報を得ることができます。これらの施設は、公園の保全と利用を促進する上で重要な役割を果たしています。

参考資料

釧路湿原国立公園管理計画書 (北海道地方環境事務所釧路自然環境事務所, 2006年)

関連項目

日本の観光地一覧
北海道の観光地

外部リンク

環境省_釧路湿原国立公園
釧路湿原自然再生プロジェクト 湿原データセンター
釧路湿原国立公園連絡協議会
北のカムイ観光圏 〜釧路湿原・阿寒・摩周〜

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