鈴木一 (政治家)

鈴木一（すずき はじめ）は、1913年（大正2年）10月1日に秋田県で生まれ、1978年（昭和53年）2月7日に64歳で亡くなった日本の政治家です。衆議院議員を4期、参議院議員を1期務めました。

生い立ちと学歴

鈴木一は、1938年に東京帝国大学文学部倫理学科を卒業しました。その後、文部省の嘱託として勤務し、教育行政の一端を担いました。

政治家としてのキャリア

戦後、全国購買農業協同組合連合会で課長、部長などを歴任し、農業政策に携わりました。また、全国農業会書記長、委員長、労働組合委員長、会社社長など、多岐にわたる役職を経験しました。

1953年の第3回参議院議員通常選挙に秋田地方区から無所属で立候補し、初当選を果たしました。当選後、日本社会党に入党し、政治活動を本格化させました。1958年の第28回[[衆議院議員総選挙]]では、秋田1区から無所属で立候補し、衆議院議員に転身しました。その後、所属政党は日本社会党から民主社会党、民社党へと移りました。

衆議院議員として4期を務め、農業問題や労働問題に尽力しました。しかし、1972年の総選挙で落選し、政界を引退しました。1978年2月7日、64歳で逝去。その功績を称えられ、死没日に勲二等旭日重光章が追贈され、正四位に叙されました。

親族

鈴木一の父は、秋田市長や国会議員を務めた鈴木安孝です。また、妹の西岡光子は、東北地方初の女性弁護士として活躍し、東北弁護士会連合会の会長も務めました。鈴木家は、地域社会に貢献した人物を輩出した家系と言えるでしょう。

参考文献

衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
『朝日選挙大観』朝日新聞社、1997年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

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