鈴木世奈

鈴木世奈：アイスホッケー界の星、オリンピック３大会出場の軌跡

鈴木世奈（すずき せな）は、1991年8月4日生まれ、北海道苫小牧市出身の女子アイスホッケー選手です。ポジションはディフェンダー。CWHL（カナディアン・ウィメンズ・ホッケーリーグ）のトロント・フューリーズに所属しています。法政大学スポーツ健康学部を卒業。身長166cm。

彼女の特筆すべきは、冬季オリンピックに3大会連続（2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京）出場を果たしていることです。これは、彼女の実力と努力の結晶と言えるでしょう。

スポーツ一家に育まれた才能

鈴木世奈の祖父、高嶋守もまた、オリンピックに3大会連続（1960年スコーバレー、1964年インスブルック、1968年グルノーブル）出場した元アイスホッケー日本代表フォワードです。まさにスポーツ一家と言える環境で、彼女の才能は育まれました。

アイスホッケーとの出会いと成長

小学校1年生の時、兄の影響でアイスホッケーを始めた鈴木世奈。中学時代には岩倉ペリグリン（現道路建設ペリグリン）に入団し、本格的に競技に取り組みます。北海道苫小牧東高等学校在学中の2009年には、U-18日本代表選手としてU-18世界選手権に出場。その後、日本代表にも選出され、女子アイスホッケー世界選手権に出場するなど、着実にステップアップしていきます。2010年バンクーバーオリンピック世界最終予選では補欠登録となりました。

大学進学と更なる飛躍

2010年4月、法政大学に入学。同時に、SEIBUプリンスラビッツに移籍し、競技を続けます。2011年アジア冬季競技大会では銀メダルを獲得。2013年2月には、スロバキアのポプラトで開催された2014年ソチオリンピック世界最終予選に出場し、オリンピック出場権獲得に大きく貢献しました。

海外リーグへの挑戦

2015年8月23日、CWHLのドラフトでトロント・フューリーズから8巡目指名を受け、7巡目の倉田知実と共にチームへ入団。当時、CWHLには他に藤本もえこがブランプトン・サンダーに、青木香奈枝がカルガリー・インフェルノにそれぞれ指名され入団しており、日本人選手の活躍が目立ちました。10月17日の開幕戦で初出場を果たし、1アシストを記録。12月6日の対カルガリー戦では初ゴールをマークしました。2016年1月23日には、エア・カナダ・センターで開催されたCWHLオールスターゲームにも、日本人選手として唯一出場メンバーに選ばれています。

鈴木世奈は、その努力と才能で、数々の輝かしい実績を積み重ねてきました。今後の更なる活躍が期待される、注目のアイスホッケー選手です。

もう一度検索