鈴木信雄 (経済学者)

鈴木信雄

概要

鈴木信雄（すずき のぶお）は、1949年9月17日生まれの日本の経済学者で、千葉経済大学の名誉教授です。専門は経済思想史、特にアダム・スミスを中心とした研究で知られています。静岡県出身で、東京経済大学大学院で経済学を修めました。

学歴と職歴

東京経済大学大学院経済学研究科博士課程を満期退学後、1991年に「アダム・スミス研究 感情の理論を視軸にして」で経済学博士号を取得しました。千葉経済大学では、経済学部の専任講師、助教授、教授を歴任し、2007年から2015年まで経済学部長を務めました。

研究分野と業績

鈴木信雄の研究は、アダム・スミスの経済思想を深く掘り下げ、特に感情の理論に着目した点が特徴です。彼の研究は、スミスの思想を単なる経済学の枠を超え、社会哲学的な観点からも考察しています。また、内田義彦の思想を戦後思想史の文脈で捉え直す研究や、様々な経済思想史の古典を翻訳・編纂することで、学術界に貢献しています。

著書

『アダム・スミスの知識=社会哲学 感情の理論を視軸にして』（名古屋大学出版会、1992年）
『内田義彦論 ひとつの戦後思想史』（日本経済評論社、2010年）

共編著

『経済思想史 社会認識の諸類型』（名古屋大学出版会、1995年）
『過渡期の世界 近代社会成立の諸相』（日本経済評論社、1997年）
『経済学の古典的世界 1』（日本経済評論社、2005年）
『日本の経済思想 2』（日本経済評論社、2006年）
『新版 経済思想史 社会認識の諸類型』（名古屋大学出版会、2006年）
『市民社会と共生』（日本経済評論社、2012年）

編書

『渡邊輝雄経済学史著作集』第2巻（日本経済評論社、2000年）
『渡邊輝雄経済学史著作集』第3巻（日本経済評論社、2000年）

翻訳

G.R.モロウ『アダム・スミスにおける倫理と経済』（未来社、1992年）
アーサー O・ラヴジョイ『人間本性考』（名古屋大学出版会、1998年）
R.メイソン『顕示的消費の経済学』（名古屋大学出版会、2000年）
クヌート・ホーコンセン『立法者の科学 デヴィッド・ヒュームとアダム・スミスの自然法学』（ミネルヴァ書房、2001年）
アーサー・ラヴジョイ『観念の歴史』（名古屋大学出版会、2003年）
B.フレーデン『ルソーの経済哲学』（日本経済評論社、2003年）
ジョアン・エントウィスル『ファッションと身体』（日本経済評論社、2005年）
バーナード・マンデヴィル『新訳 蜂の寓話』（日本経済評論社、2019年）
バーナード・マンデヴィル『新訳 続 蜂の寓話』（日本経済評論社、2024年）

所属学会

経済学史学会
社会思想史学会

外部リンク

千葉経済大学
東京経済大学

脚注

本記事は、以下の情報を元に作成されました。

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