鈴木幹雄 (内務官僚)

鈴木 幹雄 (すずき みきお)

生涯と経歴

鈴木幹雄は1904年10月27日に愛知県で生まれました。父は鈴木各三郎であり、鈴木は幼少期から知識欲を持ち合わせていました。彼は一宮中学と第八高等学校を経て、1929年3月に京都帝国大学法学部を卒業しました。学業を終えた鈴木は、同年に高等試験の行政科に合格し、内務省に入省しました。

初めての職務は、埼玉県の内務部庶務課での勤務でした。1929年11月には内務属に昇格し、土木局の河川課に配属されました。彼のキャリアはこの後、多方面にわたって広がることになります。具体的には、熊本県で商工水産課長としての役割を担った後、静岡県の地方警視、さらには大阪府警察部監察官としても活動しました。

また、彼は内務事務官や警保局の警務課での勤務を経て、1938年から1939年にかけては北京に駐在しました。このように鈴木は内務省内での役職を歴任し、重要なポジションを幾つも担っていきました。

戦後の活躍

1945年9月に内務省警保局の行政警察課長に就任した鈴木は、その後、防犯課長を経て1946年1月には島根県知事に選出されました。同年6月には警視総監に就任し、連続して重要な役職に就くこととなりました。

1947年6月には、当時の最後の内務次官に就任し、12月までその職務を全うしました。戦後の日本における内務省の改革において、鈴木は中心的な役割を果たしました。

その後、1949年には衆議院議員選挙に出馬し、愛知県第3区から民主党の候補者として当選しました。1952年の第25回総選挙では改進党から出馬しましたが落選しましたが、1953年4月に行われた第26回総選挙では再び当選し、衆議院議員としてのキャリアを築きました。

鈴木はその後、日本民主党に所属し、政治活動を続けました。特に彼は党内の重要な役割である民主党総務や政調会副会長、改進党の組織委員会連絡部長、さらには中央常任委員などを歴任しました。彼の政治家としての経験は、その後の日本の政治においても重要な影響を与えました。

家族とその後

鈴木幹雄の家庭については、妻の鈴木寛子が男爵・倉富鈞の娘であることが知られています。彼の日常生活においては、家族との絆を大切にしながら、政治家と官僚としての重責を果たしていったことでしょう。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』東京大学出版会、2002年。
• - 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

鈴木幹雄の職歴と功績は、内務官僚としての信念と政治家としての理想を具現化したものであり、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

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