鈴木彩香

鈴木彩香は、1989年9月30日生まれ、神奈川県横浜市出身の元女子ラグビー選手です。彼女のラグビー人生は、小学校3年生の時にタグラグビーに出会ったことから始まりました。翌年にはYC&ACで本格的にラグビーに取り組み始めました。中学校では陸上部に所属しながらもラグビーを続け、地元の名門クラブである釜利谷クラブに移籍。このクラブは、後に彼女が進学することになる関東学院大学のOBが運営するチームでした。また、7人制日本代表としても活躍した山口真理恵とは、小中学校の同級生で親友という間柄です。

高校は鶴見高校に進学し、陸上競技で全国大会に出場するなど、高い身体能力を発揮しました。この時期、彼女は一時的にラグビーから離れましたが、U-23の7人制日本代表セレクションに合格し、2007年の香港セブンズで再びラグビーの世界に戻ってきました。

その後、関東学院大学に進学し、15人制日本代表としてアジア女子ラグビー大会に出場。同時に7人制日本代表にも選出され、両方のカテゴリーでその才能を開花させました。2009年からは7人制フル代表に定着し、7人制ワールドカップにも出場。2010年には、15人制ワールドカップのアジア予選にも代表として選出されました。

2010年には、7人制日本代表のキャプテンに就任し、チームを牽引しました。2012年には立正大学大学院に進学し、現在は立正大学ラグビー部の女子コーチを務めています。また、2016年には埼玉県警熊谷署の一日署長を務めるなど、多方面で活躍しました。

2017年には女子ラグビーワールドカップ2017の15人制女子日本代表に選出され、世界の舞台で戦いました。2020年には、イングランドのワスプス・レディースに加入し、海外でのプレーも経験しました。2022年には、ラグビーワールドカップ2021の女子日本代表にも選出されています。

彼女は2023年1月17日に現役引退を発表し、その2日後の19日には引退会見を開きました。会見では、「好きで続けてきて、ラグビー人生を悔いなく終われた。これからは普及・発展を最大限にやっていきたい。」と述べ、今後のラグビー界への貢献を誓いました。

鈴木彩香は、その卓越したラグビーの技術と情熱的なプレーで多くのファンを魅了しました。選手としての活動だけでなく、指導者としても次世代の育成に力を注ぎ、日本のラグビー界に大きく貢献しています。彼女の今後の活躍からも目が離せません。

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