鈴本演芸場

鈴本演芸場について

鈴本演芸場（すずもとえんげいじょう）は、東京都台東区上野二丁目にある有名な寄席で、落語をメインにさまざまな演芸が楽しめます。この演芸場は、落語協会に所属する芸人がほとんど出演するため、伝統的な落語の魅力を存分に味わうことができる場所として知られています。

歴史

鈴本演芸場の歴史は1857年に遡ります。創業者は三代目本牧屋仙之助で、当初は上野広小路に「本牧亭」として設立されました。その後、明治維新を経て一族が鈴木姓を名乗ったことで、寄席は「鈴本亭」と改名されました。さらなる移転を経て、1930年に「鈴本演芸場」として現在の形になりました。

戦後には一度焼失したものの、再建され、今では285席の椅子席を持つ現代的な寄席として運営されています。開場では伝統的な呼び出し太鼓が響き、客を迎え入れる雰囲気を醸し出しています。

演目や興行スタイル

鈴本演芸場では、毎月同じ日数で分けた上席、中席、下席に分かれた興行が行われており、出演者や演目が定期的に代わります。通常興行では入れ替え制が採用され、特別興行では全席指定制を導入しています。また、特定の期間に落語家が交互に主任を務める特別企画も定期的に行われます。

新型コロナウイルスの影響で興行形式にも変化が見られ、夜の部の一時休演などもありましたが、2022年には通常の昼夜公演体制に戻ることができました。

アクセスと施設

鈴本演芸場は、上野広小路駅から徒歩1分という便利な場所に位置しており、周辺には多くの観光地が点在しているため、観光の合間に訪れるのもおすすめです。施設内には飲食できるスペースもあり、リラックスしながら公演を楽しむことができます。また、エレベーターやエスカレーターが設置されているため、訪れやすさも考慮されています。

他協会との関係

鈴本演芸場は、かつては落語芸術協会とも提携していましたが、1984年以降、経営上の理由から絶縁状態となり、現在ではほぼ落語協会専属の寄席として運営されています。このため、落語協会の芸人の登場が多く、真の落語の醍醐味に触れることができる貴重な場所となっています。

まとめ

鈴本演芸場は、東京都内で有名な寄席の一つで、伝統的な文化を大切にしながらも現代のニーズに応える魅力を持ち合わせています。落語ファンはもちろん、演芸に興味のある方にもぜひ訪れていただきたい場所です。

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