鉄拳タッグトーナメント

『鉄拳タッグトーナメント』（Tekken TAG Tournament）は、1999年にナムコからリリースされた対戦型格闘ゲームです。この作品は鉄拳シリーズの第4作目に当たりますが、ナンバリングがなく、ストーリーの継続性は持っていない番外編として位置付けられています。多くのプレイヤーは「鉄拳TT」や「TTT」という略称で親しんでいます。

発売情報

- アーケード版：1999年 7月より稼働開始（SYSTEM12プラットフォーム）
- PlayStation 2版：2000年 3月30日発売
- PlayStation 3版：2011年12月1日発売

ゲームの主な特徴

プレイヤーは30を超えるキャラクターの中から2名を選び、タッグ戦を繰り広げます。ゲームプレイでは新たに「タッグチェンジボタン」が追加されており、このボタンを使えば、キャラクターが自由に動いている間に交代可能です。たとえ空中コンボ中でも、一方のキャラクターの体力を0にすることで勝利が決まります。また、交代したキャラクターは受けたダメージに応じて少しずつ体力を回復します。

ストーリー性は薄く、主催者は厳竜という設定のみが存在し、プレイヤーが楽しむための「お祭り」的な要素が強調されています。

タッグモードのテクニック

タッグモードではいくつかのチェンジ方法があり、それぞれ戦略の幅を広げています。

- 通常チェンジ：タッグチェンジボタンを押すことで、現在のキャラが画面外に走り去り、パートナーが続けて出てきます。一方が攻撃を受けた場合は交代がキャンセルされることがあります。
- 起き上がりチェンジ：倒れているキャラクターが起きる際にチェンジ可能。こちらも相手の攻撃で止められることがあります。
- 受け身チェンジ：ダウンする攻撃を受けた瞬間にチェンジすれば、タイミングよくキャラクターを交代できます。
- チェンジ投げ：投げをする際に同時にパートナーの交代が行われ、後から出てきたキャラクターが追い討ちをかけることができます。

さらに、攻撃を受けた際に一定の回数で「怒り状態」に入ることがあり、この状態では控えキャラの攻撃力が増加します。キャラの組み合わせにより怒り状態になる条件は異なります。

PlayStation 2版の特長

『鉄拳タッグトーナメント」は2000年にPlayStation 2向けに登場しました。新しいハードウェアがもたらした性能向上により、グラフィックが一新され、魅力あふれるキャラクターや背景が描かれています。また、タッグプレイや4人での対戦が可能になり、1対1の戦いができる「1on1」モードも搭載されています。その他にもプラクティスモードや新しいオープニング、エンディングムービーが追加され、音楽もアレンジされたものに刷新されています。

いくつかの新キャラクターが登場し、アーケード版には登場しなかったキャラクター「アンノウン」が使用可能です。さらに、鉄拳キャラクターを利用したミニゲーム「鉄拳ボウル」も搭載され、多彩な楽しみ方が提供されています。

PlayStation 3版と追加コンテンツ

2011年にはHDリマスター版『鉄拳タッグトーナメント HD』と映画『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』、続編の特別版が収められた『鉄拳ハイブリッド』がリリースされました。これにより、シリーズのファンには楽しみの幅が広がることとなりました。

登場キャラクター

これまでの鉄拳シリーズから非常に多くのキャラクターが登場し、プレイヤーはお気に入りのキャラを選んで戦うことができます。多彩なキャラクターたちが、個性的な技やスタイルで戦う姿は、プレイヤーにとって魅力的です。

まとめ

鉄拳タッグトーナメントは、視覚的にも楽しめる要素が多く、単に格闘ゲームとしての楽しさだけでなく、多くのキャラクターやゲームモードによって反復的に遊びやすい設計になっています。シリーズのファンや新規プレイヤーにとっても、魅力的な作品であることに変わりありません。

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