鉄道公安36号

鉄道公安36号

『鉄道公安36号』は、1963年から1967年まで放送された連続テレビ映画で、全198話から成ります。この作品は、東京を中心に展開されるストーリーで、警視庁の協力を受けた国鉄の公安職員たちが活躍し、列車内や駅構内での犯罪を捜査し、治安を維持する姿を描いています。

作品の特徴

本作は、国鉄の全面的な協力のもとで制作され、鉄道という特性を活かした地方ロケが実現した点が大きな特徴とされています。当時、同じスタッフが手がけていた『特別機動捜査隊』が警視庁の協力の下で制作されていたのに対し、こちらは国鉄の協力とともに、鉄道ならではの旅情を感じるシーンが多数挿入されています。

その結果、本作は多くの視聴者に支持され、ヒットを記録しました。特に、旅情にあふれたストーリー展開が人気で、同じ時期に放送された他の作品とは一線を画すものとなりました。

放送時間と放送内容

『JNR公安36号』は1962年に放送を開始し、翌年1963年に『鉄道公安36号』としてリニューアルされました。放送時間は以下の通りで、度々変更されていますが、いずれも水曜日と木曜日の夜に放送され、長い期間にわたって親しまれてきました。

• - JNR公安36号

- 毎週木曜日 22:00 - 22:45
- 毎週木曜日 21:45 - 22:30

• - 鉄道公安36号

- 毎週水曜日 20:00 - 20:45
- 毎週水曜日 20:00 - 20:56
- 毎週木曜日 20:00 - 20:56
- 日曜日 22:00 - 23:00（最終回のみ）

スタッフとキャスト

この作品の生産には、多くの才能あるスタッフが携わっています。プロデューサーには中井義氏や吉津正氏、小笠原久豊氏が名を連ね、脚本には本庄雅春氏や池上金男氏などが参加しました。音楽は水藻秀男氏が担当し、監督陣は土屋達一郎氏をはじめ、数多くの監督がこの作品を支えました。

キャストには影山泉氏や梶健司氏などが登場し、様々な公安官役を演じました。特に、千葉真一氏が演じる早川公安官は、作品を象徴する存在となりました。

視聴率と影響

この番組は、その人気の高さから最高視聴率が33.6%を記録し、1960年代の視聴率ランキングでも上位に名を連ねました。この成功を受けて、鉄道をテーマとするその他の作品も次々に制作されることとなり、鉄道警察を題材とした新たな物語が広がっていきました。

まとめ

『鉄道公安36号』は、社会のニーズに応えた作品であり、視聴者に深い印象を残したドラマです。国鉄の全面的な協力のもと、旅行の魅力を感じさせるストーリーや、個性的なキャラクターたちが描かれ、長年の間愛され続けた名作と言えるでしょう。

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