フルーツ大統領

フルーツ大統領

フルーツ大統領（フルーツだいとうりょう）は、1995年に吉本興業に所属するNSC12期生の6組のコンビからなるユニットです。当初からお笑いのフィールドで活躍してきた彼らは、さまざまなレギュラー番組やメディアに出演し、CDや書籍もリリースしました。

経歴のまとめ

フルーツ大統領は、「嵐MASSE」（毎日放送）などのレギュラー番組を持ち、活躍を見せました。しかし、この時期には千原兄弟が率いる2丁目ワチャチャ軍団が関西で非常に人気を集めており、フルーツ大統領は心斎橋筋2丁目劇場での出演機会がほとんどなく、主にうめだ花月を中心に活動していました。そのため、ワチャチャ軍団の人気に隠れ、ブレイクには至りませんでした。

1997年にはメンバーのおはよう。が脱退し、1998年にはブラザースも抜けることとなります。最終的には1999年ごろにユニットは自然消滅の形で活動を休止しました。

かつてのメンバー

• - COWCOW
• - 山田よし（後に山田善しに改名）
• - 多田健二
• - ビリジアン（解散）
• - 山田知一（後に構成作家へ）
• - 小籔千豊（元吉本新喜劇座長）
• - スキヤキ（解散）
• - 古高義広（引退）
• - 土肥耕平（現：土肥ポン太）
• - シンドバット（解散）
• - 鈴木司（現：鈴木つかさ、ザ・プラン9の元メンバー）
• - 森詩津規（現在は構成作家）

次に活動休止前に脱退したメンバーとしては、1997年におはよう。が解散し脱退、1998年にブラザースの谷口聡、石割博之が脱退しています。残るメンバーは、現在も様々な形で芸能界で活動を続けています。

特にCOWCOW以外の5組は解散しましたが、小籔は吉本新喜劇の座長として成功を収め、土肥はピン芸人「土肥ポン太」として個々に一世を風靡。鈴木もピン芸人「鈴木つかさ」、山田は構成作家として活動を続けています。また、おはよう。の2名もそれぞれピン芸人として活躍し、森は構成作家として名を馳せています。一方、古高、石割、谷口の3名は引退しています。

エピソード

フルーツ大統領が活動を休止した後、約10年の時が経ち、2008年3月には「めちゃ×2イケてるッ!」のコーナー「笑わず嫌い王決定戦」にてCOWCOW、小籔、土肥の3組が揃って出演する機会がありました。この際、小籔はフルーツ大統領のメンバーが再結集したことに対して疑念を抱き、出演オファーがドッキリだと信じていたことを明かしました。この3組は全て千秋によって選ばれたもので、小籔に至っては千秋の「嫌いな芸人」リストに名を連ねていたことが発覚しました。

リリースについて

フルーツ大統領は書籍や音楽CDもリリースしています。特に、彼らの著書『フルーツ大統領の笑王国』は有名で、マガジンハウスから出版されています。また、1996年11月にはCD『僕らのうた』が発売され、TBS系番組「慢性吉本炎」のエンディングテーマとしても使用されました。このCDには「完璧なんてありえない」という楽曲も収録されています。また、彼らは「ピッカピカ天然素材!」や「急性吉本炎」、「慢性吉本炎」といったテレビ番組に出演を果たしました。

フルーツ大統領は、当時の関西お笑い界での地位を確立することはできませんでしたが、その後のメンバーの活躍を通じて、彼らの存在は多くのファンに記憶されています。

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