銚子新大橋有料道路

銚子新大橋有料道路（利根かもめ大橋）について

銚子新大橋有料道路は、千葉県銚子市と茨城県神栖市の間、利根川に架かる有料道路です。正式名称は銚子新大橋有料道路ですが、一般公募によって「利根かもめ大橋」という愛称が付けられ、広くこの名前で知られています。この橋は、千葉県道・茨城県道198号銚子波崎線の一部を構成し、千葉県道路公社によって管理されています。

概要

路線名: 茨城県道・千葉県道198号銚子波崎線
起点: 千葉県銚子市小船木町
終点: 茨城県神栖市矢田部
全長: 1.7km（橋梁部分1,145m）
規格: 第3種第2級
車線数: 2車線
車線幅員: 3.25m
設計速度: 60km/h
償還完了予定: 2030年3月18日

この道路は、地域の交通ネットワークを強化し、約8km下流にある銚子大橋の慢性的な渋滞を緩和する目的で建設されました。また、千葉県東総地域と茨城県鹿行地域間のアクセス向上にも貢献しています。

歴史

建設工事は、銚子側から先行して開始されましたが、絶滅危惧種であるヒヌマイトトンボの生息が確認され、一時中断を余儀なくされました。これは、事前に実施された生息調査に誤りがあったためです。地元住民にとっては、早期開通への期待が大きかっただけに、この工事中断は大きな問題となりました。しかし、学識経験者による協議の結果、橋台の位置を移動させ、トンボの生息環境への影響を最小限にする設計変更が行われ、工事が再開されることとなりました。具体的には、橋台の位置変更や、トンボの生息地となるヨシ原の移植が行われ、環境保護と道路建設の両立が図られました。

沿革

1994年（平成6年）12月28日：着工
1996年（平成8年）1月：ヒヌマイトトンボの生息確認により工事中断
1997年（平成9年）10月15日：千葉県側工事再開
1997年（平成9年）11月20日：茨城県側工事再開
1999年（平成11年）11月18日：愛称を「利根かもめ大橋」に決定
2000年（平成12年）3月16日：通行料金を決定
2000年（平成12年）3月17日：工事完了
2000年（平成12年）3月18日：供用開始
2001年（平成13年）3月1日：最大重量限度25トンの道路に指定
2014年（平成26年）4月1日：通行料金改定
2015年（平成27年）7月1日 - 9月30日：夏季限定で無料開放
2019年（令和元年）10月1日：通行料金改定
2023年（令和5年）3月27日：料金の障害者割引率を変更

通行料金

料金徴収期間は供用開始から30年間で、2019年10月現在の通行料金は以下の通りです。

軽自動車等：160円
普通車：210円
中型車：210円
大型車：320円
特大車：580円
軽車両等：20円

交差する道路

国道356号・千葉県道73号銚子海上線（銚子市小船木町1丁目 利根かもめ大橋交差点）
国道124号旧道（神栖市矢田部）

関連情報

関連項目
関東地方の道路一覧
日本の一般有料道路一覧
東総広域農道
外部リンク
千葉県道路公社

もう一度検索