鋼鉄の処女

鋼鉄の処女 (Iron Maiden)

「鋼鉄の処女」は、イギリスのヘヴィメタルバンド、アイアン・メイデンのデビューアルバムです。オリジナル版は1979年にサンクチュアリ・レコードおよびコロムビア・レコードから発売され、日本では東芝EMIからリリースされました。また、アメリカでは遅れてハーヴェスト・レコード及びキャピトル・レコードから配信されましたが、その際にはイギリス版には含まれなかった「聖地へ」が追加されました。

このアルバムは、パンク・ロックの衰退とNWOBHM（ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル）の台頭という時代背景の中に登場しました。アイアン・メイデンは、パンクの攻撃性とプログレッシブ・ロックの芸術性、さらに新しいヘヴィメタルの深みを兼ね備えた音楽スタイルで、特に若者の間で大きな注目を集めました。日本では、音楽評論家の伊藤政則が彼らを支持し、アルバムが早期に人気を博しました。

商業的成功
「鋼鉄の処女」は、世界各国で多くのゴールドディスクを受賞し、本国イギリスでもプラチナディスクの認定を受けるなど、商業的にも成功を収めました。また、2015年にはオリジナルマスターテープのリマスタリング版が高解像度音源として配信され、さらに2018年にはそのリマスター音源を用いたCDが発売されました。このCDでは「聖地へ」は収録されず、曲順もイギリスのオリジナル盤に準拠した形で発売されました。

収録曲

• - オリジナル盤収録曲

1. プローラー - Prowler (3:52)
2. リメンバー・トゥモロー - Remember Tomorrow (5:25)
3. ランニング・フリー - Running Free (3:14)
4. オペラの怪人 - Phantom Of The Opera (7:05)
5. トランシルヴァニア - Transylvania (4:06)
6. ストレンジ・ワールド - Strange World (5:40)
7. 娼婦シャーロット - Charlotte The Harlot (4:10)
8. 鋼鉄の処女 - Iron Maiden (3:31)

• - アメリカ盤追加曲

7. 聖地へ - Sanctuary (3:12)

• - 1998年リマスター盤

1. プローラー - Prowler (3:52)
2. 聖地へ - Sanctuary (3:12)
3. リメンバー・トゥモロー - Remember Tomorrow (5:25)
4. ランニング・フリー - Running Free (3:14)
5. オペラの怪人 - Phantom Of The Opera (7:05)
6. トランシルヴァニア - Transylvania (4:06)
7. ストレンジ・ワールド - Strange World (5:40)
8. 娼婦シャーロット - Charlotte The Harlot (4:10)
9. 鋼鉄の処女 - Iron Maiden (3:31)

参加したミュージシャン

このアルバムには、次のメンバーが参加しています:

• - スティーヴ・ハリス (Steve Harris) - ベース、ヴォーカル
• - デイヴ・マーレイ (Dave Murray) - ギター
• - ポール・ディアノ (Paul Di'Anno) - リード・ヴォーカル
• - クライヴ・バー (Clive Burr) - ドラムス
• - デニス・ストラットン (Dennis Stratton) - ギター、ヴォーカル

「鋼鉄の処女」は、アイアン・メイデンの基礎を築き、以降のヘヴィメタルシーンに大きな影響を与えた作品として、今なお多くのファンから愛され続けています。

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