鍋倉眞一

鍋倉眞一（なべくら しんいち）は、1946年4月21日に生まれた日本の郵政官僚です。

宮崎県出身で、東京都立戸山高等学校を経て、東京大学法学部第3類（政治コース）を卒業しました。1970年に郵政省（現在の総務省）に入省し、キャリアをスタートさせます。

郵政省では、大臣官房文書課、余市郵便局長、北海道郵政局郵務部集配課長、人事部管理課長などを歴任しました。その後、在中華人民共和国日本国大使館書記官も務め、国際的な経験も積んでいます。帰国後は、郵政省の要職を歴任し、通信政策局長、総務省情報通信政策局長、総合通信基盤局長などを務めました。

2004年からは内閣官房郵政民営化準備室副室長として、郵政民営化の準備に携わりました。2006年には駐ハンガリー大使に任命され、外交の舞台でも活躍しました。

2009年、郵便事業株式会社の代表取締役社長に就任しました。2012年には、郵便事業会社と郵便局会社が統合して発足した日本郵便株式会社の初代代表取締役社長に就任し、郵政事業の改革を主導しました。2013年に社長を退任し、2014年まで同社の顧問を務めました。

現在は、情報セキュリティ会社であるセフィアソフト株式会社の最高顧問として、情報セキュリティ分野で活躍しています。

鍋倉眞一は、郵政官僚として長年日本の郵政事業に貢献し、民営化という大きな変革期において重要な役割を果たしました。また、外交官としても国際社会で活躍するなど、幅広い分野でその手腕を発揮しています。

経歴詳細

1970年 - 東京大学法学部第3類卒業
1970年 - 郵政省入省
1975年 - 大臣官房文書課審議室主査
1975年 - 余市郵便局長
1976年 - 北海道郵政局郵務部集配課長
1977年 - 北海道郵政局人事部管理課長
1978年 - 大臣官房文書課課長補佐
1979年 - 在中華人民共和国日本国大使館書記官
1982年 - 大臣官房文書課課長補佐
1984年 - 四国郵政局人事部長
1985年 - 大臣官房文書課調査官
1985年 - 電気通信局電気通信事業部監理課調査官
1986年 - 郵務局営業課長
1988年 - 郵務局企画課長
1989年 - 貯金局経営企画課長
1990年 - 通信政策局政策課長
1992年 - 通信政策局総務課長
1993年 - 大臣官房財務部主計課長
1994年 - 大臣官房総務課長
1997年 - 近畿郵政局長
1998年 - 郵政省大臣官房総務審議官
2000年 - 郵政省通信政策局長
2001年 - 総務省情報通信政策局長
2001年 - 総務省総合通信基盤局長
2003年 - 総務審議官（国際担当）
2004年 - 内閣官房郵政民営化準備室副室長
2006年 - 駐ハンガリー大使
2009年 - 郵便事業株式会社代表取締役社長
2012年 - 日本郵便株式会社代表取締役社長
2013年 - 退任

もう一度検索