鍋島茂周

鍋島茂周（なべしま しげちか）は、江戸時代前期に活躍した武将で、肥前国佐賀藩士であり、須古鍋島家の3代目当主です。初めは龍造寺姓を名乗っていましたが、後に鍋島姓を賜りました。

生い立ちと家督相続

天正18年（1590年）、須古鍋島家の2代目当主である龍造寺信昭の子として生まれました。幼少の頃から武士としての教育を受け、成長とともにその才能を発揮しました。寛永3年（1626年）には、父・信昭の隠居に伴い家督を相続し、須古鍋島家の当主となりました。この時、佐賀藩初代藩主である鍋島勝茂より鍋島姓を賜り、名を改めました。

島原の乱への参戦

寛永14年（1637年）に勃発した島原の乱では、佐賀藩の軍勢の一翼を担い、800人もの兵を率いて参戦しました。この乱は、キリシタン農民を中心とした大規模な反乱であり、幕府軍との激しい戦いが繰り広げられました。鍋島茂周は、この戦いにおいて勇敢に戦い、佐賀藩の勝利に大きく貢献しました。彼の武勇は、当時から広く知られており、その武将としての評価を高めることとなりました。

晩年と死

慶安5年6月20日（1652年7月25日）、鍋島茂周は63歳でその生涯を閉じました。彼の死後も、その功績は語り継がれ、須古鍋島家は佐賀藩において重要な役割を担い続けました。鍋島茂周の生涯は、戦国時代から江戸時代へと移り変わる激動の時代を生き抜いた武将の姿を今に伝えています。

参考文献

* 吉岡達太郎『須古村片影』1980年

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