鍛治舎巧

鍛治舍 巧（かじしゃ たくみ）

鍛治舍巧は、1951年5月2日生まれの元アマチュア野球選手であり、現在はアマチュア野球指導者および野球解説者として活躍しています。彼は岐阜県立岐阜商業高等学校の監督を務める一方、かつて松下電器やオール枚方ボーイズなどで監督としても知られています。

経歴

鍛治舍は岐阜県立岐阜商業高等学校に在学中、エース兼四番打者として1969年の選抜大会に出場しました。この大会では、初戦で比叡山高校の間柴茂有投手を打破し、記念すべき100号本塁打を放ちましたが、準々決勝で博多工に敗れたことが印象に残っています。その後、早稲田大学に進学し、大学でも高い打率を記録し、チームを春季リーグ戦優勝に導きました。大学時代には全日本大学野球選手権大会に出場し、日本代表としても活動しました。

卒業後は松下電器産業（現在のパナソニック）に入社し、都市対抗や日本選手権などに出場。1975年のドラフトでは阪神タイガースから指名されたものの、入団を拒否しました。1981年に現役を引退した後は、1987年から松下電器野球部の監督や日本代表のコーチとしても活動しました。

指導者としての活動

鍛治舎は、少年野球から高校野球まで数多くのチームを指導してきました。特にオール枚方ボーイズでは、選手たちを育て上げ、全日本中学野球選手権大会で3度の優勝を果たしました。2014年には熊本県の秀岳館高等学校野球部の監督に就任し、様々な大会での好成績を収めました。特に2016年の選抜大会や全国選手権では準決勝まで進出し、U-18日本代表選手を輩出するなど、その指導力が光ります。

彼の指導スタイルでは、PDCAサイクルを取り入れ、選手の技能向上を導くとともに、適切な投球数を守るための複数投手制を採用しています。また、打撃については状況に応じて打法を変えるなど、柔軟なアプローチが特徴です。

解説者としての活動

鍛治舎は1985年から高校野球解説者として活動を開始し、その解説スタイルは冷静かつ温かみがあり、高校生たちに対する深い理解が裏打ちされています。2010年までの間、様々な大会で解説を行い、選手たちの成長を見届けてきました。

監督としての特徴

岐阜商業高校では、伝統的なユニフォームの一部を変更し、特徴的なデザインを導入しました。また、髪型については選手の自己表現を尊重し、丸刈りを強制せず、個々の言動をプレーで表現することを求めています。

鍛治舎はその指導力に加え、野球を通じた人間形成に力を入れており、未来の選手たちに影響を与え続けています。今後も彼の活動に期待が寄せられています。

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