間柴茂有

間柴茂有のプロ野球キャリア

間柴茂有（ましば しげくに、1951年11月15日生まれ）は、滋賀県大津市に生まれた元プロ野球選手であり、その後コーチとしても活躍しました。かつての名前は富裕（とみひろ）で、愛称は「ケロヨン」です。彼の経歴は、特に1981年における無敗のシーズンが際立っており、プロ野球界でその名を刻みました。

プロ入りまでの軌跡

間柴は、比叡山高校で野球を始め、1968年にエースピッチャーとして名を馳せました。高校時代、チームは夏の甲子園県予選で準決勝まで進むも、そこで長浜北高に敗れました。しかし、1969年春の選抜大会へはチーム初出場を果たし、がんばりを見せました。その後も数々の試合で好成績を収めましたが、甲子園出場の夢は叶いませんでした。

現役時代の挑戦

1970年、大洋ホエールズからプロ入り。初登板は4月22日、阪神戦でのもので、苦しいスタートを切りました。しかし、1974年には5勝を挙げ、一線級のピッチャーとしての片鱗を見せます。1975年には開幕からの連勝を続け、特に5月3日のヤクルト戦では1安打完封を達成。残念ながら、その後は連敗を喫しながらも二軍での活躍を見せました。

1978年には日本ハムファイターズに移籍し、1980年にはフォークボールを習得。1981年にはキャリアハイのシーズンを送り、5月終了時点で防御率6.32ながら4勝0敗の成績を残します。その後、9月に入ると連勝街道を突き進み、史上初の開幕からの連勝となる14連勝を記録。最終的にはシーズン15勝0敗という驚異的な成績を収め、最高勝率のタイトルを獲得しました。

引退とコーチへの道

1989年、福岡ダイエーホークスに移籍し、1990年5月には500試合登板を達成。その後、同年中に現役を引退しました。引退後はダイエーの投手コーチとして迎え入れられ、1994年まで二軍で指導に当たりました。また、1995年にはフロント入りし、選手育成に寄与する姿勢を見せました。

栄光の記録

間柴のキャリアにおいては、最も記憶に残るのは無敗シーズンです。1981年には月間MVPやパ・リーグプレーオフ優秀選手賞も受賞し、彼の名は大きく知られることとなりました。さらに、オールスターゲームにも1980年、1983年の2回出場し、その存在感を示しました。特に、1981年の勝率10割は戦後初の偉業として、今も語り継がれています。

最後に

間柴茂有の野球人生は、悲願を成し遂げながらも困難を乗り越え続けたものでした。彼の姿勢や努力は、後に続く選手たちにとっても大きな励みとなっています。今後、彼がどのような形で野球界に貢献していくのか、注目されることでしょう。

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