鍜治洸太朗

鍜治 洸太朗

鍜治 洸太朗（かじ こうたろう）は、1995年1月23日に長崎県で生まれた、日本のスタントマンおよび俳優です。アクション俳優を多く輩出しているジャパンアクションエンタープライズ（JAE）の45期生として、そのキャリアをスタートさせました。

主な活動の場は、日本の特撮ヒーロー番組、特にテレビ朝日系列で放送される「仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」です。2013年から2014年にかけて放送された『仮面ライダー鎧武/ガイム』以降、彼はスタントマンとして、ほぼ全ての平成・令和仮面ライダーシリーズ作品に参加しています。作品世界を彩る様々なキャラクター、怪人、あるいは名もなき戦闘員などのアクションを担当し、番組の迫力あるシーンに貢献しています。2023年から2024年の『仮面ライダーガッチャード』では第2話に高田役として出演し、最新作である2024年からの『仮面ライダーガヴ』では仮面ライダーヴァレンのアクションを担当するなど、特定のキャラクターを演じる機会も増えています。

スーパー戦隊シリーズにおいても、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』（2015年-2016年）以降、最新シリーズまで連続して参加しています。こちらでも、戦隊ヒーローや敵キャラクター、巨大ロボット戦など、幅広いアクションシーンで活躍。2021年から2022年の『機界戦隊ゼンカイジャー』では、スペードエースのアクションを務めました。

特撮テレビシリーズでの活動に加え、様々なメディアでその才能を発揮しています。テレビドラマでは、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や『スニッファー嗅覚捜査官』、テレビ朝日系の人気シリーズ『相棒 season19』などに出演し、俳優としての一面も見せています。映画では、自身がスタントとして参加している仮面ライダーやスーパー戦隊の劇場版はもちろんのこと、『パンク侍、斬られて候』や『ぐらんぶる』といった一般作品にもアクションクルーとして参加しています。また、2021年公開の『スーパー戦闘 純烈ジャー』シリーズには、純バイオレット役で出演しました。

舞台作品では、人気ミュージカル『Endless SHOCK』や『ROCK MUSICAL BLEACH』、博多座での歌舞伎公演など、多岐にわたるジャンルにアンサンブルやアクションクルーとして参加し、舞台ならではのライブ感溢れるアクションを展開しています。オリジナルビデオやWebドラマでも特撮作品のスピンオフを中心に、アクションやキャラクターを担当。配信ドラマ『Specサーガ完結編 SICK'S恕乃妙』では公安役を演じました。

さらに、テーマパークなどで行われるヒーローショーは、スタントマンにとって重要な活躍の場です。鍜治氏は、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』や『騎士竜戦隊リュウソウジャー』、『魔進戦隊キラメイジャー』といった戦隊シリーズのショーに参加。特に、2023年の『王様戦隊キングオージャー』のシアターGロッソ公演では、主人公であるクワガタオージャーのスーツアクターを担当し、子供たちを中心に多くの観客を沸かせました。これは、アクション俳優として、キャラクターに生命を吹き込む重要な役割と言えます。

これらの活動のほか、警視庁の訓練用DVDに出演するなど、アクション技術を活かした多方面での貢献も見られます。

鍜治 洸太朗氏は、日本の特撮アクションシーンを最前線で支える一人として、その高い身体能力と表現力をもって、数々の作品に欠かせない存在となっています。今後も、スタントマンとして、そして俳優として、さらなる活躍が期待されています。

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