鎧神社 (新宿区)

鎧神社

鎧神社（よろいじんじゃ）は、東京都新宿区北新宿3丁目に位置する神社です。古くは「鎧大明神」と呼ばれていました。

歴史

鎧神社の創建は、醍醐天皇の治世（898年-929年）に遡ると考えられています。円照寺が創建された際、その鬼門鎮護の神として鎧大明神が祀られたのが始まりとされています。

天暦年間（947年-）の初めには、平将門公の鎧を埋めたという伝承も生まれました。この伝承が、神社の名前の由来になったとも考えられています。

明治時代中期には、天神社が摂社として境内に移設されました。

祭神

鎧神社では、以下の神々が祀られています。

日本武命（やまとたけるのみこと）
大己貴命（おおなむちのみこと）
少彦名命（すくなひこなのみこと）
平将門公（たいらのまさかどこう）

由緒

日本武尊が東征の際、甲冑六具をこの地に納めたという伝承が残っています。これが鎧神社の由緒の一つとされています。

境内社

鎧神社の境内には、以下の摂社と末社があります。

摂社

天神社
祭神: 菅原道真公（すがわらのみちざねこう）
祭日: 11月25日
由緒: 元々は北柏木公園（北新宿四丁目）の地に鎮座しており、成子天神社の元の社でもあったため、「元天神」とも呼ばれています。

末社

稲荷神社
祭神: 宇迦御魂命（うかのみたまのみこと）
祭日: 2月初午の日
三峯神社
祭神: 伊弊諾命（いざなぎのみこと）、伊芽冊命（いざなみのみこと）
祭日: 2月初午の日
子の権現
祭神: 大国主命（おおくにぬしのみこと）
祭日: 2月初午の日

文化財

境内には、新宿区指定有形民俗文化財である狛犬型庚申塔があります。これは、庚申信仰に基づいて建てられた石塔で、狛犬の形をしているのが特徴です。

氏子地域

鎧神社の氏子地域は、以下の通りです。

新宿区北新宿一丁目～四丁目
新宿区西新宿七丁目7

アクセス

JR中央線「大久保駅」 徒歩8分
JR中央線「東中野駅」 徒歩9分
都営地下鉄大江戸線「東中野駅」 徒歩11分
東京メトロ東西線「落合駅」 徒歩15分
都営バス飯62「新宿消防署前」バス停 徒歩5分
都営バス橋63「新宿消防署前」バス停 徒歩 5分

参考文献

斎藤長秋 編「巻之四 天璣之部 鎧明神社」『江戸名所図会』 2巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、477,479,485頁。

関連項目

東京都の神社一覧
円照寺
成子天神社

外部リンク

鎧神社公式サイト
* 鎧神社 - 東京都神社庁

もう一度検索