長与町立長与南小学校

長与町立長与南小学校

長崎県西彼杵郡長与町高田郷に位置する、公立の小学校です。地域では親しみを込めて「南小」（みなみしょう）と呼ばれています。長与地区の児童数増加という背景のもと、新たな学びの場として1988年（昭和63年）にその歴史をスタートさせました。開校から30年を経た2018年（平成30年）には、記念すべき創立30周年を迎えました。

教育理念

本校の教育目標は、校訓である「花いっぱい・笑顔いっぱい・歌いっぱい」に集約されています。これは、豊かな自然環境の中で子どもたちが花のように美しく成長し、常に笑顔で溢れ、元気いっぱいの歌声が響く学校生活を送れるようにという願いが込められています。

校章は、中央に学校名の一部である「南」の文字を配したデザインとなっています。

また、校歌は作詞を山口宏氏、作曲を中原達郎氏が手掛けました。全部で3番まであり、それぞれの歌い出しから結びまで、学校名である「長与南小学校」で締めくくられる親しみやすい楽曲です。

沿革

学校の設立に向けた動きは、開校に先立つ1986年（昭和61年）7月に校舎建設が着工されたことから始まります。翌1987年（昭和62年）1月には、学校の象徴となる校章が決定しました。

そして、1988年（昭和63年）4月1日、ついに「長与町立長与南小学校」として正式に開校の日を迎えました。開校にあたっては、近隣の長与町立長与小学校と長与町立高田小学校から多くの児童が編入しました。開校から間もない同年5月には、校舎の完成を祝う落成式と校歌の発表会が盛大に執り行われ、同時に学校の顔となる校旗も制定されました。

その後も児童数の増加に対応するため、校舎や施設の拡充が図られてきました。1989年（平成元年）2月にはプレハブ教室が3教室増設され、1990年（平成2年）3月には西校舎に6教室が新設されました。1996年（平成8年）8月、1998年（平成10年）1月、2001年（平成13年）3月にも相次いでプレハブ教室が増設され、1999年（平成11年）3月には既存校舎の増築工事も実施されました。

教育環境の近代化も積極的に進められ、2001年（平成13年）4月にはパソコンの使用環境が整備され、インターネットへの接続も完了しました。さらに、2002年（平成14年）9月にはパソコン教室が移転し、台数が増やされるなど、情報教育の充実が図られました。

2003年（平成15年）2月には、北校舎に6教室が増築されるなど、施設の整備は継続的に行われました。また、多様な教育ニーズに応えるため、2005年（平成17年）4月には通級指導教室が1教室開設され、翌2006年（平成18年）4月にはさらに1教室が増設されました。特別支援教育も推進され、2008年（平成20年）4月には特別支援学級が1学級開設されています。

1997年（平成9年）11月には、創立10周年を記念するフェスティバルが開催され、学校の節目を祝いました。

校区

本校の通学区域は、長与町の住所表記において、吉無田郷の一部（長与川左岸のうち長与町立洗切小学校の通学区域を除くエリア、およびサニータウン地区）、まなび野の全域、そして高田郷の一部（日当野、東高田、下高田、南陽台、サニータウン、川平有料道路長与橋から東側に位置する西高田、フォーレツインキャッスル）が含まれます。これらの地域に居住する児童が、日々元気に通学しています。

卒業後の進学先としては、長与町立長与第二中学校または長与町立高田中学校の校区となります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、最寄りの鉄道駅はJR九州長崎本線（旧線）の「高田駅」です。バスを利用する場合は、長崎バスの「長与南小」バス停が学校の近くに位置しています。

主要な道路としては、長崎県道33号長崎多良見線が周辺を通っています。

周辺環境

学校の周辺には、地域を見守る天満宮神社や、子どもたちの遊び場として利用される天満宮公園などがあります。豊かな自然と地域コミュニティに囲まれた環境で、児童たちはのびのびと学んでいます。

（参考文献：長与町郷土誌 下巻）

もう一度検索