長原渡船

長原渡船（ながはらとせん）

長原渡船は、徳島県の徳島市川内町米津と同県板野郡松茂町長原の間に位置する渡し船です。この渡し船は吉野川水系の今切川の両岸を結び、約300メートルの距離を短時間で移動することができます。松茂町営のこの渡し船は、交通手段として地域の方々や観光客に利用されています。渡船は無料で乗船可能で、徳島県道219号古川長原港線の一部を構成しており、地域における重要な交通手段の一つとなっています。

歴史

長原渡船の起源は1873年（明治6年）以前にさかのぼり、当初は民間の渡し船として運行されていました。1959年（昭和34年）に県道に組み込まれたことにより、県営の渡し船に格上げされました。その後、1984年（昭和59年）からは、県が松茂町に運航を委託する形で運営が続けられています。現在では主力船として「第二今切丸」が運行しており、松茂町長原側で待機しています。利用者が徳島市側から渡船を利用する際は、用意された旗を振って対岸に合図を送ることが求められています。

運航情報

長原渡船の運航時間は以下の通りです：
1. 6:30～9:30
2. 10:00～10:30
3. 11:00～11:30
4. 13:00～13:30
5. 14:00～14:30
6. 15:00～15:30
7. 16:00～16:30
8. 17:00～17:30
9. 18:00～18:30

この渡し船は、定員18人（運航員2名を含む）で、救命胴衣は不要です。自転車の乗船も可能で、地域のサイクリング愛好者にも人気があります。運休日はなく、基本的に毎日運行されていますが、河川の増水や強風などの影響によって臨時の休航が行われることがあります。その際は、松茂町側で黄色いパトライトが点滅し、運航状況が周知されます。利用料金は無料で、誰でも気軽に利用できるのが魅力です。

乗船場へのアクセス

長原側のアクセスは、松茂町役場や地域コミュニティバス長原東部線の若宮神社バス停で下車し、西方向へ約300メートルの距離です。一方、米津側へアクセスする場合は、JR徳島駅から徳島バスの川内循環線を利用し、米津団地前バス停で下車、北へ約300メートルの徒歩移動が必要です。また、徳島県道401号鳴門徳島自転車道線を利用してサイクリングを楽しむ愛好者も訪れており、地域の活性化に寄与しています。

関連情報

長原渡船の運航についての詳細は松茂町のオフィシャルホームページを参照することができます。地域の歴史や文化を感じながら、渡船に乗車することは貴重な体験となることでしょう。渡し船を通じて、地域社会とのつながりを深めることも可能です。

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