長崎市立図書館

長崎市立図書館について

長崎市立図書館は、長崎県長崎市に位置する市立の公共[[図書館]]です。2008年1月5日に開館し、長崎市の中心部、高台のオフィス街にあります。図書館が開館するまで、長崎市は都道府県庁所在地の中で唯一、市立図書館を持たない都市でした。

歴史

長崎市立図書館は、長崎市興善町の新興善小学校跡地に建設されました。長崎駅、県庁、市役所、繁華街にも近い場所に位置しており、交通アクセスにも優れています。図書館の開館に伴い、それまで長崎市の図書サービスを担っていた長崎市図書センターは休館となりました。
開館後1年間で、入館者数は118万人、貸出冊数は163万点と、非常に多くの市民に利用されています。

この図書館は、日本で4番目、九州では初のPFI（Private Finance Initiative）方式で建設された図書館です。建設と運営の入札には、三菱商事グループ、九州電力グループ、鹿島TRCグループが参加し、鹿島TRCグループが落札しました。総事業費は約103億円で、他のグループのプランと比較して約20億円の差がありました。

建設・運営は、鹿島建設、上滝、長崎図書納本協同組合、図書館流通センター、富士通、太平ビルサービス、長崎菱興サービス、西日本菱重興産、三菱地所設計、安井建設設計事務所によって設立された特別目的会社「長崎クロスライブラリー」が担当しています。図書館の運営は、図書館流通センターが2022年まで15年間の契約で委託されています。

施設構造

図書館は、地下1階、地上4階の鉄筋コンクリート構造の建物です。敷地面積は5,887平方メートル、延べ床面積は11,659平方メートルです。地下には64台分の駐車場があり、1階と2階はメインの図書館フロア、3階は事務室と書庫、4階には自動化書庫があります。

図書館の他に、ホールや集会施設も併設されています。この場所は、原子爆弾被災後に救護所として使われていたことから、建設時には「救護所メモリアル」を設置することが市からの条件でした。図書館、コミュニティ施設、救護所メモリアルは、建物全体を1階で十字に分割する「クロスロード」と呼ばれる通路で区切られ、それぞれが独立した構造になっています。

図書館には、55万冊を収容できる自動化書庫があり、全体で80万冊の蔵書能力を持っています。閲覧室（1階・2階）には、スツールを除いて380席が設けられています。蔵書にはICタグが取り付けられており、自動貸出機や盗難防止ゲートのほか、計画時には日本初となる予定であった「自動仕分機」が設置されています。

建物の前面はガラス張りで、「緑化ルーバー」という植栽ポットに、テイカカズラなど3種類のつる植物が植えられています。屋上の一部も緑化されており、太陽電池も設置されています。この図書館は、公共建築協会の第13回公共建築賞優秀賞を受賞しています。

サービス

開館時間は以下の通りです。

市立図書館: 9:30～20:00（生涯学習エリアは21:00まで）
香焼図書館: 10:00～18:00
公民館等図書室: 図書室ごとに異なる（例：9:00～16:30、9:00～17:00、9:00～22:00）

休館日は以下の通りです。

市立図書館: 火曜日、12月29日～1月4日、特別整理期間（5日以内）、火曜祝日は開館
香焼図書館: 月曜日、祝日、毎月25日
公民館等図書室: 図書室ごとに異なる。

長崎市立図書館は、市民の学習や文化活動を支える重要な施設として、地域社会に貢献しています。

外部リンク

長崎市立図書館公式サイト
長崎市立図書館 Facebook
* 長崎市立図書館 X（旧Twitter）

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