長崎県立奈留高等学校

長崎県立奈留高等学校

長崎県立奈留高等学校（ながさきけんりつ なるこうとうがっこう）は、五島列島の奈留島に所在する県立の高等学校です。略称は「奈留高」です。この学校は、1965年に「長崎県立五島高等学校 奈留分校」としてスタートし、1976年に独立した歴史を持っています。

歴史と教育の沿革

奈留高は、県内で唯一の高等学校として、地域の教育を支えてきました。1998年からは文部省の中高一貫教育実施研究の委嘱を受け、2001年より中高一貫教育の導入が開始されました。さらに、2008年からは小中高の連携型教育が整備され、地域の小学校や中学校とも密接に連携しながら生徒の学びを支えています。

設置課程と学科

奈留高の全日制課程には、まず普通科が設置されており、2年生からは「進学コース」と「就職・公務員コース」に分かれます。3年生では、さらに進学志向や職業志望に応じた各コースが用意されており、学びの幅を広げています。

校訓と教育目標

校訓は「自主自律・積極実践・知性錬磨」であり、生徒が自ら考え行動することを重視しています。この教育理念に基づき、学校は生徒の主体的な成長を促しています。

校章と校歌

校章には独自のデザインが採用されており、校歌「瞳を閉じて」は、歌手の荒井由実（松任谷由実）によるもので、歌詞に「奈留高校」が登場し、全校生徒に親しまれています。校歌の誕生には深いエピソードがあり、それが地域の文化としても大切にされています。

学校行事や部活動

学校は3学期制で、年間を通じて様々な行事が行われます。文化祭や体育大会、修学旅行に加え、平和学習やAED講習会など、教育的価値のあるイベントが盛り込まれています。

部活動も盛んで、運動部や文化部を通じて、生徒は教室だけでなく実社会でも必要な能力を育んでいます。特に、自主的な活動が求められる運動部では、全生徒が何らかの部に参加しており、友情や責任感を深めています。

アクセスと地域貢献

長崎市の長崎港からフェリーを利用すると約4時間で奈留島に到着します。地域は、奈留高校を中心に地域貢献活動も行なっており、周囲の学校や行政と連携し、地域の発展に寄与しています。周辺には奈留小学校や奈留中学校があり、教育の連携が進んでいます。

これらの要素が組み合わさり、長崎県立奈留高等学校は単なる学びの場以上に、地域に根ざした文化や教育を育んでいます。小さな島ではありますが、その挑戦は大きなものであり、生徒たちは地域社会に貢献しながら成長しています。

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