長崎県立野母崎高等学校

長崎県立野母崎高等学校の概要

長崎県立野母崎高等学校は、長崎市の高浜町に所在した公立高校で、2011年3月31日に閉校しました。設立以来、地域の教育に貢献し、多様なコースを提供してきましたが、時代の変化による生徒数の減少により統合される形で、その歴史に幕を閉じました。

学校の特徴

課程・学科

全日制課程においては、以下の3つのコースが設置されていました。

• - アカデミーコース: 上級学校への進学を目指し、進学対策に力を入れた学習を行い、国公私立大学や短期大学、高等看護学校などへの進学を支援しました。
• - ビジネスコース: 情報化や国際化の進展に対応し、勤労意欲を育む目的で設置されたこのコースでは、情報処理や英会話に重点を置いたカリキュラムを提供し、公務員や一般企業への就職を目指しました。
• - ヒューマニティーコース: 人間性と社会に対する理解を深める学びを重視しました。

校訓

野母崎高校では「瞳に希望を」「胸に誠実を」「腕に創造を」という3つの校訓を掲げていました。希望をもって生き、誠実さをもって人との関係を築き、創造力を育むことが、生徒たちの教育の根幹とされていました。

校章とスクールカラー

校章は1972年に美術講師の松下益夫によってデザインされ、亜熱帯の花であるハイビスカスをモチーフにしています。これは、地域の気候と文化を反映したものです。また、スクールカラーは、自然環境を象徴するブルーに決定されました。

学校行事

年間を通じて、多彩なイベントが行われていました。特に10月に行われる「彩海祭」やスポーツフェスタ、文化祭などは、生徒たちが一丸となって盛り上がる重要な行事でした。

沿革

1965年に長崎南高の分校として設立され、1972年に独立した野母崎高等学校として新たなスタートを切りました。その後数十年にわたり、校舎の増築や部活動の充実などを経て、地域社会に貢献し続けてきました。しかし、2008年には生徒募集を停止し、最終的には2011年に閉校となりました。

部活動

運動部や文化部が盛んで、特にカヌー部や野球部は地域の大会での活躍が目立ちました。文化部も数多く存在し、生徒たちが多様な活動を通じて能力を磨いていました。

閉校後の取り組み

閉校後は、野母崎高校の卒業生への成績証明書などの発行業務が長崎南高等学校に引き継がれました。また、旧校舎は2011年に長崎市立野母崎中学校が移転し、新たな教育空間として再活用されています。

最後の思い出

閉校を迎えるにあたり、2011年には特別なイベントが行われ、最後の卒業生たちが貴重な思い出を作りました。テレビ番組でのドッキリ企画に参加した生徒たちは、閉校前に深い感動を共有しました。

おわりに

長崎県立野母崎高等学校は、閉校という形でその歴史を終えましたが、校訓や地域への貢献は今も多くの卒業生の心に息づいています。その精神は、これからの世代に引き継がれることでしょう。

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