長崎県道201号北野千々石線

長崎県道201号北野千々石線は、長崎県雲仙市小浜町北野を起点とし、同市千々石町丙を終点とする全長8.8kmの一般県道です。

概要

この県道は、雲仙市小浜町北野の富津入口交差点で国道57号から分岐し、雲仙市千々石町丙で再び国道57号に合流します。特筆すべきは、その大部分が旧雲仙鉄道の路盤を利用している点です。そのため、道幅は全体的に狭く、車両の通行には注意が必要ですが、鉄道の跡地であるため勾配は非常に緩やかで、比較的走りやすい道となっています。

路線データ

起点：長崎県雲仙市小浜町北野（富津入口交差点、国道57号交点）
終点：長崎県雲仙市千々石町丙（国道57号交点）
総延長：8.8 km

道路施設

橋梁

古賀橋（古賀川、雲仙市）
上町橋（雲仙市）

トンネル

起点からの距離順に紹介します。

富津隧道：延長106 m、1923年（大正12年）竣工。建設から100年近く経過しており、歴史を感じさせるトンネルです。
千々石第一隧道：延長186 m、1923年（大正12年）竣工
千々石第二隧道：延長81 m、1923年（大正12年）竣工

これらのトンネル群は、大正時代に建設されたものであり、近代土木遺産としての価値も有しています。トンネル内は照明が暗い箇所もあるため、通行の際は十分な注意が必要です。

通過する自治体

雲仙市

交差する道路

国道57号：起点と終点で接続

沿線情報

県道201号線沿いには、以下の施設があります。

長崎県立小浜高等学校：県道沿いに位置し、通学路としても利用されています。
富津弁天公園：地域の憩いの場となっており、自然豊かな景観を楽しめます。
* 雲仙市立千々石第一小学校：地域に根ざした教育活動を行っています。

まとめ

長崎県道201号北野千々石線は、旧雲仙鉄道の面影を残す、歴史と自然に彩られた県道です。狭隘な道幅ではありますが、緩やかな勾配と沿線の豊かな自然が、ドライバーやサイクリストを魅了します。富津隧道や千々石隧道などの歴史的なトンネルは、一見の価値があります。雲仙市を訪れる際には、ぜひこの県道を通って、地域の魅力を満喫してください。

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