長春中医薬大学

長春中医薬大学について

長春中医薬大学（Changchun University of Chinese Medicine）は、1950年に設立された中国吉林省唯一の漢方医学の専門大学です。本校は漢方医学及び漢方薬学に重点を置いた教育を提供しており、大学院も設けています。大学の設立以来、国内外から多くの学生が集まり、漢方医学の振興に寄与してきました。

学院の構成

長春中医薬大学は、様々な学院で構成されており、各学院で専門的な教育が行われています。具体的には、以下の学院があります：
1. 漢方医学院
2. 漢方薬学院
3. 漢方医学大学院（修士、博士課程）
4. 漢方薬学大学院（修士、博士課程）
5. 針灸学院
6. 針灸学大学院（修士課程）
7. 看護学院
8. 公衆衛生健康管理学院
9. 成人教育学院

これらの学院では、漢方古文学、歴史学、現代医療管理学などの学系に加えて、15の専攻科が設置されています。また、十数の臨床教学医院も吉林省内にあります。

学生数と国際性

2004年の時点で、在校生は約7,618人で、そのうち全日制の学部学生は4,784人、大学院生は457人でした。さらに、大韓民国や日本、アメリカ合衆国、ロシアなどから約300名の留学生が在籍しており、国際的な教育環境が整っています。留学生は、HSK（漢語水平考試）の基準に達していない場合、まず予備クラスに入学することも可能です。

大学の沿革

大学は1950年に「長春漢方医専修学校」として創立され、その後以下のように名称が変遷しました：

• - 1958年：長春中医学院に改名
• - 1962年：吉林省衛生幹部学校を編入
• - 2000年：吉林省職業医科大学を編入
• - 2006年：長春中医薬大学と改名

このような沿革を経て、現在の長春中医薬大学は、漢方医学の研究と教育の重要な拠点となっています。

附属病院

大学には、以下のような附属病院があり、実践的な医療トレーニングを行っています：
1. 長春中医薬大学付属医院（吉林省中医院）
2. 長春中医薬大学第二付属医院
3. 長春中医薬大学付属第三臨床医院

これらの病院では、学生が実際の臨床現場で経験を積むことができるため、より実践的な学びが提供されています。

国際的な連携

長春中医薬大学は国際的な連携にも力を入れており、日本における協定校としては、東京薬科大学、新潟薬科大学、鈴鹿医療科学大学、東京福祉大学、鹿児島女子短期大学などがあります。これにより、学生は国際的な視野を広げ、多様な文化に触れる機会を得ています。

おわりに

長春中医薬大学は、その専門性と充実した教育体制によって、将来の医療界で必要とされる人材を育成することを目指しています。漢方医学の伝承および新たな発展への貢献を通じて、国内外で広く活躍することが期待されています。

もう一度検索