長根公園

長根公園：八戸市民の憩いとスポーツの殿堂

長根公園は、青森県八戸市に位置する広大な都市公園（運動公園）です。総面積は17.13ヘクタールに及び、八戸市体育館、八戸市民プール、スピードスケートリンク、アイスホッケーリンク、長根野球場、長根運動場、桜木町グラウンド、八戸市相撲場、八戸市武道館、八戸市弓道場など、多様な運動施設が集結しています。

歴史

その歴史は古く、藩政時代にはこの一帯は溜池でした。1939年（昭和14年）に総合運動場として整備されることが決定しましたが、当時は実現せず農地に戻されました。しかし、1948年（昭和23年）に八戸市都市計画公園の用地として決定され、1950年（昭和25年）にスケート場が完成し、「長根公園」（通称：旧八戸公園）として発足しました。

その後、1963年（昭和38年）には八戸市体育館が完成、1972年（昭和47年）には「長根総合運動公園」に名称が変更されました。1985年（昭和60年）には八戸市児童遊園地が閉鎖され、跡地には八戸市武道館と八戸市弓道場が建てられました。

2003年（平成15年）には、スピードスケートリンクでアジア冬季競技大会が開催され、国際的なスポーツの舞台となりました。2005年（平成17年）に再び「長根公園」に名称が変更され、2019年には長根屋内スケート場YSアリーナ八戸が開設されました。

施設

公園内には、以下のような施設があります。

長根屋内スケート場（YSアリーナ八戸）
アイスホッケーリンク
八戸市民プール
八戸市体育館
スポーツ研修センター
長根野球場
長根運動場
桜木町グラウンド
八戸市相撲場
八戸市武道館
八戸市弓道場

かつて存在した野外スピードスケートリンクは営業を終了しています。

施設再編計画

近年、公園内の施設の老朽化が進み、青森県立屋内スケート場の建設と並行して、施設の再編が議論されています。八戸市緑の基本計画では、運動公園からセントラルパークへの回帰も検討されており、公園内を4つのゾーンに分類する方針が示されています。

1. うるおいとやすらぎのゾーン
2. 趣きと文化のゾーン
3. 憩いと交流のゾーン
4. 躍動とにぎわいのゾーン

短期・中期・長期の三段階における計画では、多数の施設が移転となるため、八戸市中心市街地に与える影響も懸念されています。

再編計画の要約

スポーツ研修センターとスケート場は県立屋内スケート場に移転。
体育館は武道館のほかカフェやワークショップなどを入店した複合施設化。
野球場・弓道場・屋外プールは新運動公園に完全移設。

青森県立屋内スケート場問題

八戸市が青森県に対して県立屋内スケート場の建設を要望したものの、県の財政事情などを理由に難航しました。しかし、最終的には建設が決定し、2019年に長根屋内スケート場YSアリーナ八戸が開設されました。

長根公園は、長年にわたり八戸市民のスポーツ・レクリエーション活動を支えてきた重要な拠点です。今後の施設再編を通じて、さらに魅力的な公園へと進化することが期待されます。

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