長泉寺 (北杜市)

長泉寺は、山梨県北杜市須玉町若神子に位置する時宗の寺院です。甲斐百八霊場の第69番札所としても知られています。

歴史

長泉寺の創建年代は、残念ながら正確にはわかっていません。1888年（明治21年）に発生した火災によって、寺に伝わる古文書が焼失してしまったため、その詳細を知る手がかりが失われてしまいました。寺の記録によると、当初は真言宗の寺院として建立されましたが、後に時宗の遊行上人第2世である他阿真教が訪れたことをきっかけに、時宗へと改宗したと伝えられています。

長泉寺には、歴史的に貴重な文化財がいくつか保存されています。その中でも特に重要なのが、「南無阿弥陀仏」の六字名号が刻まれた板碑です。この板碑は、山梨県の文化財として指定されており、その歴史的価値が認められています。また、1990年（平成2年）には、東京の古書店で徳川家康からの朱印状が発見され、寺に所蔵されるようになりました。この朱印状は、長泉寺の歴史を物語る上で非常に重要な資料となっています。

境内

長泉寺の境内には、以下の建物や文化財があります。

本堂：寺の中心となる建物で、本尊が安置されています。
山門：寺の入り口に建てられた門で、参拝者を迎えます。
宝物殿：寺に伝わる貴重な文化財を保管・展示するための建物です。
長泉寺名号板碑：山梨県指定文化財にもなっている板碑です。六字名号が刻まれており、歴史的に重要な文化財として知られています。

文化財

長泉寺には、山梨県指定文化財として以下のものが指定されています。

長泉寺名号板碑：1基。1987年（昭和62年）5月20日に山梨県指定文化財となりました。

交通アクセス

長泉寺へのアクセスは以下の通りです。

自動車：中央自動車道須玉ICから約5分。

長泉寺は、静かで落ち着いた雰囲気の寺院であり、歴史的な文化財も多く所蔵しているため、歴史や文化に興味のある方にとっては見ごたえのある場所です。また、周辺の自然も豊かなため、ゆっくりと時間を過ごしたい方にもおすすめです。

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