長海大長山島空港

長海大長山島空港は、中華人民共和国遼寧省大連市長海県に属する大長山島の東端に位置する地方空港です。1988年11月に開港しましたが、1996年6月21日に大連発長海行きの航空機が事故を起こし、一時閉鎖されました。その後、2008年2月2日に再開を果たし、現在に至ります。

空港の滑走路は、開港当初は850mでしたが、現在、滑走路の延長工事が行われています。これにより、より大型の航空機の離着陸が可能となり、利便性の向上が期待されています。

長海大長山島空港は、開港当初から地域住民の重要な交通手段として利用されていましたが、事故による閉鎖期間を経て、再開後も利用客数は伸び悩む時期がありました。2010年には4.2万人、2015年には7.8万人の利用客を見込んでいましたが、実際には2013年の利用客は4000人未満にとどまりました。2015年3月時点では6ヶ月間運航停止状態となっていました。

しかし、空港の潜在的な需要は高く、地元自治体は空港の活性化を重要な課題として位置付けています。そのため、2015年には約15億元を投じて拡張工事を実施し、2020年には年間25万人の利用客を目指す計画を策定しました。この拡張工事には、滑走路の延長だけでなく、ターミナル施設の改修や駐機場の拡張なども含まれるとみられます。

現在、長海大長山島空港には、中国飛竜専業航空が以下の路線を就航させています。

* 大連周水子国際空港

これらの路線を通じて、大連市と長海大長山島を結び、観光客やビジネス客の往来を支えています。また、この空港は、島嶼部における緊急医療搬送や物資輸送など、地域社会の重要なインフラとしての役割も担っています。

長海大長山島空港は、拡張工事による利便性の向上と、積極的な利用促進策によって、今後ますます発展していくことが期待されます。

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