長者まつりんぐ広場

合併記念多目的交流広場 長者まつりんぐ広場

青森県八戸市に位置する「合併記念多目的交流広場 長者まつりんぐ広場」は、市民の交流と文化活動を促進するために整備された広場です。旧国道45号沿いに位置し、糠塚、山伏小路、鍛冶町の各地域にまたがる広大な敷地を有しています。

歴史的背景

この広場の前身は、長年にわたり地域医療を支えてきた旧八戸市立市民病院でした。2005年3月、八戸市と南郷村が合併したことを契機に、新たな市民交流の場として整備されることとなりました。広大な旧病院の跡地を整地し、多目的広場として生まれ変わらせるためには、合併特例債という形で29億円もの巨額の費用が投じられました。そして、2007年8月1日、ついに「長者まつりんぐ広場」が開業し、市民に開放されました。

多様な利用

長者まつりんぐ広場は、その名の通り、多目的に利用できる広場として設計されています。特に、八戸地方の重要な文化財である山車を保管・展示する山車団地としての役割も担っており、八戸三社大祭の際には、絢爛豪華な山車がこの広場に集結し、祭りを盛り上げます。また、冬には青森の伝統芸能であるえんぶりも行われ、地域住民や観光客で賑わいます。その他、市民の憩いの場として、散歩や休憩、レクリエーションなど、様々な目的で利用されています。

幻の構想

長者まつりんぐ広場の整備に際しては、様々な開発構想が浮上しました。マンション建設、イオン建設、県立八戸芸術パーク建設などが検討されましたが、いずれも実現には至らず、構想は実質的に消滅しています。

周辺施設

広場の近隣には、イオン八戸田向ショッピングセンターがあります。

長者まつりんぐ広場は、八戸市民にとってかけがえのない交流の場、文化の発信地として、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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