長船加奈

長船加奈（おさふねかな）

長船加奈は、1989年10月16日に大阪府豊中市で生まれた女子サッカー選手です。現在はマイナビ仙台レディースに所属しており、主にディフェンダーとしてチームを支えています。彼女のサッカー人生は、兄の影響を受けて幼少期から始まりました。4歳でボールを蹴り始め、小学校時代には地元の豊中ひじりFCでプレーしました。その後、中学校から高校まで豊津女子FCに所属し、並行して陸上部にも活動していたことが特徴的です。

高校を卒業後、彼女はなでしこリーグ1部の東京電力女子サッカー部マリーゼに入団します。ここではディフェンダーとしてチームの中心選手として活躍しましたが、2011年に福島第一原子力発電所の事故が発生。これにより、クラブは活動を自粛し、その後解散してしまいました。そのため、長船は一時的に日テレ・ベレーザへ移籍することになります。

その後、2012年にはベガルタ仙台レディースに再び移籍し、このクラブでチャレンジリーグでの優勝を経験します。これにより、ベガルタは1部へ昇格しました。彼女のキャリアは順調に進んでいるかに見えましたが、2015年には浦和レッドダイヤモンズ・レディースに完全移籍し新たな挑戦が始まります。

しかし、2021年8月にはトレーニング中に左膝の前十字靭帯を損傷し、手術を余儀なくされました。その後のリハビリ中に2022年4月に再度受傷し、再手術を行ったという厳しい状況に置かれました。それでも彼女は諦めずにリハビリを続け、2024年6月5日にはマイナビ仙台レディースへの完全移籍が発表され、新たなスタートを切ることとなります。

代表歴

日本代表としても長船は多くの経験を積んでおり、2008年にU-20サッカー日本女子代表として選出されました。A代表（なでしこジャパン）には2009年に初めて選ばれ、同年には初出場も果たしています。2010年のBICENNTENIAL WOMAN'S CUPではデンマーク戦でA代表としての初出場を記録し、また同年のアジア競技大会では日本初の金メダル獲得に貢献しました。これを機に代表の一員としての活躍が期待される選手となりました。

クラブ成績

長船はWEリーグにおいても実績を残しており、2023年3月5日にはアルビレックス新潟レディース戦で初出場を果たしました。さらに、2024年5月25日には日テレ・東京ベレーザ戦で初得点を上げ、成長を続けています。

タイトル・受賞歴

クラブにおいては、浦和レッズレディース/三菱重工浦和レッズレディースで2回のWEリーグ優勝を経験し、WEリーグカップや皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会でも勝利を収めています。また、個人としても2013年と2020年にベストイレブンに選出されるなど、その実力を示しています。

長船加奈のキャリアは数多くの挑戦と成果に満ちており、今後の活躍が非常に楽しみです。

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