長谷川広

長谷川広

長谷川広（はせがわ ひろ、1981年4月3日 - 2002年7月1日）は、島根県江津市出身の囲碁棋士でした。関西棋院に所属し、今村俊也九段の門下で、六段の段位を持ちます。

経歴

1990年、津宮小学校3年生の時に少年少女囲碁大会小学生の部で優勝し、その才能を早くから示しました。小学校卒業と同時に大阪へ移り住み、今村俊也九段の指導を受け、1995年にプロ棋士としての第一歩を踏み出しました。

1999年には、新人賞と連勝賞（14連勝）を受賞し、将来を嘱望される存在となりました。

しかし、2002年7月1日、京都市西京区の自宅で火災が発生し、一酸化炭素中毒により21歳という若さで亡くなりました。火災の原因は、自殺か失火か、警察の調査でも特定には至りませんでした。

亡くなる直前の2002年3月には、囲碁棋士としては珍しい金髪に染めるなど、周囲を驚かせる行動も見られました。同年5月には、当時最年少で六段に昇段したばかりでしたが、戦績を気に病む様子もあったと言われています。

彼の死後、2003年5月には、関西棋院と遺族によって、院生育成、海外交流、指導者育成などを目的とした「広基金」が設立され、その名が残されています。

入段以降の長谷川広の成績は、132勝58敗でした。

略歴

1990年: 少年少女囲碁大会小学生の部で優勝
1991年: 世界青少年囲碁大会少年の部で準優勝
1992年: 関西棋院院生となる
1995年: 入段
1999年: 新人賞及び連勝賞
2000年: 利仙賞
2001年: 坂井秀至の段位認定試験碁を務める
2002年: 六段。火災により死去

外部リンク

* 関西棋院「広基金」

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