今村俊也

今村俊也

今村俊也（いまむら としや、1966年3月29日 - ）は、日本の囲碁棋士。奈良県奈良市出身。関西棋院に所属し、苑田勇一九段門下。九段。関西棋院常務理事（渉外・ネット担当）。元NHK囲碁講座講師。

人物

今村九段は、独創的かつ手厚く構える棋風で「世界一厚い碁」とも評される。その粘り強い棋風は、多くのファンを魅了している。また、岡山県早島町の国家老を務めた早島戸川氏の末裔としても知られている。

門下には長谷川広六段がいる。夫人の康子さんはアマチュアの囲碁強豪として知られ、テレビ番組の司会などでも活躍している。

経歴

13歳の時に子供囲碁教室を通じて苑田九段に入門。1980年に入段。
藤沢秀行の研究会に参加し、同年の依田紀基とともに若手有望株として期待され「東の依田、西の今村」と称された。

1982年、棋聖戦四段戦で優勝。
1984年、新人王戦で決勝で橋本雄二郎五段を2-1で破り優勝。同年の新鋭トーナメント戦でも、依田紀基五段を破って優勝。

1989年、第14期碁聖戦で挑戦者となるも、小林光一碁聖に1-3で敗れる。
1990年、九段に昇段。

1991年、第47期本因坊戦リーグ入りを果たすが、翌年には陥落。

1993年、NHK囲碁講座の講師を務める。

2000年、第25期棋聖戦リーグ入り。しかし、翌年には陥落。NHK杯では準優勝。

2003年、第29期名人戦リーグ入り。翌年は残留に成功（5勝3敗で3位）。

2005年、第30期名人戦リーグ残留（6勝2敗で3位）。第30期棋聖戦リーグ入り。

2006年、第31期名人戦リーグで陥落。第30期棋聖戦リーグは残留。NHK杯準優勝。

2007年、関西棋院では橋本昌二以来、25年ぶりとなる王座戦登場を果たすが、山下敬吾に1-3で敗れる。第31期棋聖戦リーグ残留。

2008年、第32期棋聖戦リーグ残留。翌年陥落。

2012年、21年ぶりに第68期本因坊リーグ入り。

2017年、第55期十段戦本戦決勝進出。第42期棋聖戦Cリーグで4勝1敗の成績を収め、昇格。

2018年8月23日、関西棋院史上４人目の公式戦通算1000勝を達成（476敗2持碁）。52歳5ヶ月、入段から38年5ヶ月、達成時勝率.678での記録達成。

タイトル

碁聖戦 挑戦者 (1989年)
王座戦 挑戦者 (2007年)
NHK杯 準優勝 (2000年、2006年)
関西棋院第一位決定戦 (1994年、1998年、2000年、2002年)
新人王戦 (1984年)
新鋭トーナメント戦 (1984年)

その他の棋戦

新人王戦 準優勝 (1985年)
棋聖戦 四段戦優勝 (1982年)、八段戦優勝 (1989年)
日中スーパー囲碁: 2-1 (1986年)
棋聖戦リーグ3期、名人戦リーグ3期、本因坊戦リーグ2期
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦: 0-1 (2006年)

著書

世界一厚い碁の考え方、マイナビ出版、（2016）

外部リンク

* 関西棋院の「今村俊也プロフィール」

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