長谷工不動産ホールディングス

株式会社長谷工不動産ホールディングスの概要

株式会社長谷工不動産ホールディングス（はせこうふどうさんホールディングス）は、東京の港区芝に本社を持つ企業で、長谷工グループの不動産分譲事業を統括しています。この会社は、長谷工不動産の親会社として位置付けられており、創業以来数十年の歴史を有しています。

企業の起源

会社の設立は1958年（昭和33年）で、その当初は「角栄建設株式会社」として操業を開始しました。当時は、関東地方に注力し、マンションや宅地の開発、建設、販売を行なっていました。面白いことに、「角栄」の名は、元総理大臣の田中角栄氏とは何ら関係なく、創業者である角田式美氏が角地に立地していたことから、会社が栄えてほしいとの願いを込めたネーミングとされています。また、創業当時の社章は、四角いマスを重ねた形の中に「栄」の字が配置されていました。

歴史的な変遷

長期にわたる業務の中で、長銀を主な取引先としており、その影響力があったものの、2000年に長銀が破綻したことで、会社自体も困難な状況に陥りました。結果として、倒産し、後にジョイント・コーポレーションが株式を取得し、同社の子会社として再出発を果たしました。

2008年に全生手続きが終結し、エルカクエイがジョイント・ランドを吸収合併して「株式会社ジョイント・レジデンシャル不動産」と改名されました。しかし、翌年の2009年に再度資金繰りに苦しみ、再度の倒産に追い込まれました。この危機を乗り越えるため、親会社のジョイント・コーポレーションやTPG、英国のサヴィルズグループの支援を受け、再建を果たしました。

2015年に長谷工コーポレーションの子会社となり、長谷工グループの一員となりました。さらに、2017年には現在の社名に変更し、ジョイント・コーポレーションや総合地所を傘下に持つ持株会社に転換しました。この過程で、当初救いの手を差し伸べたジョイント・コーポレーションを逆に子会社化する形となりました。

沿革の詳細

• - 1958年（昭和33年）: 「角栄建設株式会社」として設立。
• - 1963年（昭和38年）: 株式の額面変更のため、休眠会社と合併。
• - 1989年（平成元年）: 商号を「株式会社エルカクエイ」に変更。
• - 2000年（平成12年）: 会社更生法の適用を申請（負債約1500億円）。更生手続きの開始。
• - 2001年（平成13年）: 東京証券取引所と大阪証券取引所への上場廃止。
• - 2005年（平成17年）: 更生手続が終結。
• - 2008年（平成20年）: 「株式会社ジョイント・ランド」と合併し、社名を「株式会社ジョイント・レジデンシャル不動産」に変更。
• - 2009年（平成21年）: 再度会社更生法の適用を申請（負債約204億円）。
• - 2010年（平成22年）: 更生計画認可。
• - 2012年（平成24年）: スポンサーがTPGと英・サヴィルズグループに変更。
• - 2013年（平成25年）: 更生手続が終結。
• - 2017年（平成29年）: 現在の社名に変更し、子会社を増やす。
• - 2019年（平成31年）: 分譲マンション事業及び賃貸マンション保有事業を移管。

長谷工不動産ホールディングスは、これらの歴史を通じて着実に再生を果たし、今日では不動産分譲事業の大手として、市場において存在感を示しています。

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